約 545,809 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2602.html
空が赤く染まるころ、ぴょこぴょこと竹藪の中をはねる一匹のゆっくりがいた。 黒髪にちょこんと、丸っこくて白いふわふわしているうさ耳を生やしたゆっくり、『ゆっくりてい』である。 「うっさうさ~♪」 ていは狡賢く、いたずら好きなゆっくりだ。 嘘や演技は当然のこと、酷いときには落とし穴と組み合わせて他のゆっくりを落とすこともある。 そして騙されたゆっくりをみて、その滑稽さを笑うのだ。 「おかーさん、ただいまうさ!」 「おちびちゃん! おそとはあぶないうさ! もっとゆっくりせずにかえってくるうさ!!!」 「ゆっくりごめんなさいうさ……」 「わかればいいうさ。はやくいっしょにごはんをたべるうさ」 このていは母親と二匹で住んでいる、完全な母子家庭。 父親は幼い頃に亡くしていたし、他の姉妹はすでに巣立っていた。 二人きりの食卓に、幸せそうな声が響く。 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ~うさっ♪」」 ◇ ◇ ◇ 今回は、てい虐めである。だが、ていを捕獲してはいけない。 なぜなら今回は、小さな群れを丸々一つ利用したものだからだ。 「というわけで俺はいま、キャンプをしています!」 「うぅ~? だれにむかっていってるんだどぉ?」 「おいおいれみりゃ、そこは空気を読むところだろ? なあいくさん!」 「およよ、いくはくうきのよめるおんなです」 ちなみに俺の周りには、なんやかんやで五匹ほどゆっくりがついてきている。 みんな割と楽しそうにキャンプ―――もとい、野生生活をしてくれているようでなによりだ。 「まあ、せいぜい楽しむがいいさ。……鬼井山がテントを貸してくれるなんて、これで最後かもしれないんだからな」 ちなみにテントは二人用であるため、ゆっくりは何匹か野宿になる。 数日続くのだが、たぶんだいじょうぶだろ。どれも元々野生だし。 「うー♪ きょうはおにーさんといっしょにねるどぉー☆」 「いや、お前夜型だから見張り役だろ。野犬でも来たら教えてくれ」 「いやだどぉー! ひとりはゆっくりできないんだどぉー!!!」 「わがまま言ってはいけません。めっ!」 「うぁっ!! ……うぅー、たまにはゆっくりしたいどぉ……」 そう呟きつつ、いかにも泣きそうな顔でとぼとぼさっていくれみりゃ。今日は割と素直である。 ……仕方がないから頭をなでてやった。この前、ちょっと虐めすぎたしな。 「まあ、俺はいくさんと一緒に寝るがな」 「うぅー!?」 冗談だ。……冗談だよ? ◇ ◇ ◇ 「うっさっさ♪ きょうもいたずらするうさ♪」 朝になり、今日もていは元気よく遊びに出かける。いつも通りの毎日。 ていはどんないたずらをするかは考えていなかったが、とりあえずいたずらすることだけは決めていた。 またありすにただの小石を "ほーせき" として渡してもよいし、まりさに適当な方向を教えてそこに果物があると言ってもいい。 ぱちゅりーはていの嘘に最近引っ掛からなくなってきたからやめよう。 そんなことを思いながら、群れの近くをぐるぐると回っていた。 ちなみに、ていは子供を作るといたずらをしなくなる。というより、いたずらをしていては必要なごはんが集めれないのだ。 いたずらはていにとってゆっくりできるもの、当然だがいたずらをしなければゆっくりできなくなる。 そのためていは親になる個体が少なく、それがていを希少種たらしめる要因の一つにもなっていた。 あるいみ、ずっと子供でいたがる種族といえるのかもしれない。 「……うさ?」 ふと、ていは緑色の茂みの奥から目立つピンク色の何かを見つける。 この距離だと、なんだかよくわからない。 好奇心旺盛なていは、ゆっくりとそちらに近づいていく。 「そろーりうさ……そろーりうさ……」 ピンク色の何かは、突然動いたり止まったりを繰り返していた。 けれどそんなに早く動いてなかったから、ゆっくり落ち着いて行けば大丈夫そうである。 もっと、もっと近づいてゆく。 「そろーりうさ……そろーりうさ……」 「そろーりだどぉー……そろーりだどぉー……」 何か声が聞こえるが、何なのだろう? そこまで来たとき、ていは自分が追っていたものの正体がわかった。 ピンク色の靴だ。 なぜか群れの方へと向かっている。 靴というものは知っている。にんげんさんが履くものだ。 ということは、にんげんさんなのだろうか? その靴がはっきり見える位置に来たていは、ゆっくりと視線を上げた。 「……うー?」 ちょうど向こうも気づいたのか、二匹の視線が交差する。 「―――れ、れみりゃうさぁぁぁ!!!」 「うわぁぁぁ!? みつかったんだどぉぉぉ!?!」 ていは叫びながられみりゃを追い越し、一目散に群れへと駆けもどって行った。 後ろで何か叫び声が聞こえるような気もするが、気にしてはいられない。 れみりゃぐらいなら、今群れにいる大人たちで追い払えるはずだ。 「うさぁぁぁ!! たいへん! たいへんうさっ!!!」 「むきゅっ!? てい、どうしたの? ゆっくりしてないわよ?」 群れに戻ったていが最初に出会ったのは、運がいいことに長であるぱちゅりーだった。 赤ゆっくりの世話をしていた長はていの必死な形相を見てちょっと引いたが、とりあえず事情を聞いてみる。 「れみりゃ、れみりゃうさ! れみりゃがやってきたうさ!!」 「むきゅっ!? それはたいへんね! おちびちゃんたち、ゆっくりおうちにはいりなさい!」 「ゆっくちりかいちたよ!!!」 「おねーちゃん、れみりゃってきょわいの?」 「そううさ! と~ってもこわいゆっくりうさ!!」 「れいみゅこわいのいやぁ……」 次々と赤ゆっくりが長の家へと避難していく。 そこにゆっくりとした様子は全くない。まさしく非常事態だ。 そしてその間に、ていの叫び声を聞いた大人たちが集まってきた。 「ぱちゅりー、いったいどうしたの?」 「むきゅ。ていがさっき、れみりゃがきたっておしえてくれたの」 「いなかもののれみりゃはゆっくりできないわ!」 「ゆっ! みんなでおいはらいにいくよ!」 「そのとおりね! てい、あんないしてちょうだい!」 「わかったうさっ! こっちうさ!」 群れのゆっくりを誘導するため、ていは先頭で急ぎ跳ねていく。 しかし、ていがれみりゃを見かけた場所にはもう誰もいなかった。 「……たぶん、もっとおくうさ」 仕方なくさらに進んでいくのだが、このとき大人たちはていが本当のことを言っているのか、ゆっくりと疑問に思い始める。 だいぶ進んだのに、れみりゃどころかほかのゆっくりの姿も見えないのだ。ていを追いかけていたらすぐにすれ違うはずなのに、それもない。 それに、ていは嘘つきだ。前にも『たいへんうさ! れみりゃがきたうさ!』と言われて騙されたこともある。 もちろん、ていも何となくおかしいとは思っていた。 確かに出会ったはずなのに自信がどんどんなくなっていき、内心では不安と混乱が渦巻いている。 「むきゅー……。てい、れみりゃはどこなの?」 「こっちうさ! たぶん、もっとむこううさ!」 ていは先ほどからそう言っているが、何の証拠もないのもまずかった。 命からがら逃げてきたのなら傷の一つくらいあってもいいのに、それもない。 そもそも一人だと、大人だってれみりゃから逃げるのは難しいのだ。 だから大人たちがその結論に達したのは、たとえゆっくりの餡子脳と言えでも当然の結果だろう。 「……ていはうそつきなんだねー! わかるよー!」 最初に切り出したのは、ちぇんだった。 次の瞬間、周りの大人たちも一気にていを責め立てる。 「ゆゆっ!? うそだったんだね! うそはゆっくりできないよ!!!」 「う、うさ? ちがううさ! ほんとうさ!」 「じゃあ "しょうこ" をみせるんだぜ! ないならうそなんだぜ!」 「しんじてほしいうさ! れみりゃはいたうさ!」 「それいじょういうと、さすがにとかいはのありすもおこるわよ?」 「ほんと……うさ……」 大人たちに一斉に攻められるのは、子供のていにはとても恐ろしい。 その大きな体と大きな声は、小さなていには持ちえないもの。 ていは返す言葉もなく、完全に委縮してしまう。 だがそこに、ぱちゅりーが助け船を出してくれた。 「みんなおちつくのよ! まだていはこどもなんだから、ゆるしてあげましょう?」 ―――もちろん、ていのことは全く信じていなかったが。 「…………」 (……ほんとうさ。しんじてほしいうさ) ていのその思いは、言わなければ伝わらない。 それなのに、言ったところで信じてくれない。 無情にも、大人たちは『ていが嘘をついた』ということを事実として決定した。 「…………」 「ゆゆっ! そういえば、かりのとちゅうだったんだぜ!」 「むきゅ。おちびちゃんたちがまっているわ!」 「ゆっ! そういえばそろそろ "てぃーたいむ" ね!」 「いそいでかえるんだねー! わかるよー!」 長であるぱちゅりーがゆるすというのなら、何の問題もないというのだろう。 大人たちに油を売ってる暇などない。 それぞれ自分の用事を思い出して去っていく。 「ぷんぷん! ぜんぜんゆっくりできなかったよ!」 「もううそはつかないでね! めいわくだよ!」 「れみりゃがいなかっただけよかったじゃない。むきゅん」 ていと『ていが嘘をついた』という事実だけが、その場にぽつんと残されてしまった。 ◇ ◇ ◇ 『――だから、ていはうそをいってないうさ! しんじてほしいうさ!』 『……おちびちゃんはゆっくりしているうさ。だからしんじるうさ』 『ありがとううさ……しんじてくれたのは、おかーさんだけうさ……』 「泣かせるね……いい親子愛じゃないか」 電池式のランタンを点けたテントの中。 俺はいま、盗聴器を通してあのていの会話を聞いていた。 というか見つからない位置にいる以上、こうして盗聴するぐらいしか向こうの様子を知る方法がないのだ。 やはりと思うかもしれないが、あのれみりゃは我が家のれみりゃである。 れいりゃ曰く『ぎゃお~! たーべちゃうぞー♪』と言いながら出る予定らしかったのだが、群れの近くに行く途中で見つかったらしい。 まあ結果オーライだ。うん、結果オーライ。 そのまま誰にも見られないようにこっちに戻って来るよう指示して、人工的なオオカミ少年のできあがりというわけだ。 「やっぱ、本当のことを言っても信じてもらえないのは辛いよな―――けどさ」 人間の感覚情報は8割以上が視覚だという。 つまり、この虐待は俺にとって8割以上がないようなもの。 ぶっちゃけ、俺、あんま楽しくない。 「早くネタばらしに入らないかなー」 まるでぐずる子供のように地面をゴロゴロと転がる俺。 でもビニール越しに石が当たるからすぐやめた。こんど家でやろう、うん。 「それならおにーさんも、ゆっくり "きゃんぷ" をたのしめばいいんだどぉ~♪」 「うぉっ! いつのまに中に入ってきた!? ……しかしまあ、それも一理あるか」 何もすることがないならキャンプを楽しめばいい。 たしかに筋は通ってる。れみりゃのくせになまいきな。 「―――お前に正しいことを言われるのは何か気に食わん。なあれみりゃ、なでなでと明日のぷっでぃ~ん抜き、どっちがいい?」 「うー♪ そんなのなでなでにきまってるんだどぉー♪」 「よし、言ったな? 後悔すんなよ?」 俺はさっそくれみりゃの頭をなでてやることに。 なでなで。 「うぅー☆」 なでなで。 「うぁー♪」 なでなで。 「うー……」 なでなで。 「うぅー! なでなではもういいどぉ!」 なでなで。 「ううぅー!? あついどぉ! やめてほしいどぉ!!」 なでなで。 「うわぁぁぁ!?! あたまがぉぉぉ!!!」 なでなで。 ◇ ◇ ◇ れみりゃにであってから一週間後、ていは群れの嫌われ者になっていた。 れいむも、まりさも、ありすも、ちぇんも、ぱちゅりーも。 大人から子供まで、ていは嫌われてしまっていた。 友達だったゆっくりも、いたずらにつきあうどころか話すらしてくれない。 「……なんで、ていをしんじてくれないうさ」 本当に、れみりゃにであった。 本当に、木の上から降りてきたふらんに襲われた。 本当に、ゆゆこが吸いこもうとしてきた。 本当に、れてぃが食べようとしてきた。 どれも命からがら群れまで逃げてきたのに。 群れに帰ってくるまで、すぐそこにいたはずなのに。 群れの仲間から返される言葉は、つらいものだった。 『ふらんはれみりゃよりゆっくりしてないのよ! にげられないわ!!』 『ゆゆこはすぐにすいこむんだよー! わかってねー!!!』 『ゆ? こんなにあついのに、れてぃがいるわけないでしょ? ばかなの? しぬの?』 言われてみればその通りだけれど、嘘ではないのだからていにはどうしようもない。 そのうち、ていは襲われても何も言わなくなっていた。そうすれば、嘘つきだと言われないから。 それどころか家に閉じこもってしまい、外で遊ぶこともなかった。 ていにとって、唯一の味方は "おかーさん" だけである。 ていのせいで肩身が狭い思いをしているにもかかわらず、ていの言うことを全て信じてくれていた。 まさしく、母親の鏡のようなゆっくりだ。 時々おかーさんは、ていをじっと見つめるときがある。 その視線はやさしいような、かなしいような……ていには良くわからないものだった。 人はその視線を哀れみというのだが、ゆっくりであるていに知る由はない。 「ゆっくりかえったうさ! さっそくごはんにするうさ!」 「わかったうさ。……おかーさん、いつもありがとううさ」 それでも、ていは幸せだった。 外ではあそべなくなったけれども、毎日おかーさんと一緒に食事ができる。 それだけで十分幸せだった。 「ゆっくりくろまく~♪」 幸せ、だったのに。 「……うさ?」 ていは、目の前でおかーさんがれてぃの舌にからめとられる様子を、呆然と見ていただけだった。 そしてていと同じ白いうさ耳が外に消えたかと思うと、長い静寂。 それが意味するところは一つしかない。 たべられた。 おかーさんが、たべられた。 ていの餡子はその情報を処理しきれない。処理をしたがらない。 こんなつらい現実を、認めたくなかった。 「…………」 どのくらい時がたったのだろう。それは須臾か永遠か。 再びおうちの中に、れてぃの長い舌が入りこんできた。 硬直してまったく動けなかったていは、簡単にれてぃの舌がからめ取る。 (……もういいうさ) ここ最近いろいろな出来事が多すぎて、ていの心は摩耗していたのだろう。 それは潔いくらいのあきらめ。 ていはむしろ、母親と同じところに行けるなら本望とも思えた。 口に入るその一瞬。 群れがあった場所にていが見たのは、捕食種のカーニバル。 れみりゃが長のパチュリーを襲い、ふらんが友達だったありすとまりさを串刺しにしている。 そこらじゅうでおうちの入り口が壊されているのは、れてぃがみんな食べたからなのか。 どこかでゆゆこが吸い込む音も聞こえるため、生き残るゆっくりは一匹もいないだろう。 皮肉にもその光景は、ていが嘘をついていないという完璧な証明であった。 ◇ ◇ ◇ 俺は夕日に照らされながら、キャンプの後片付けを終えていた。 明日からまた仕事だ。そう考えるとちょっとうつである。 でも、昔の偉大なる誰かさんは『忙しいから休日はありがたい』と言っていた。 そうだ、仕事があるだけましじゃないか。ワーカーホリック日本人だからこそ、休日はありがたいのだ。 ……休暇取ってる自分が言うことじゃないけど。 「お、戻ってきたか」 いくさんを除いた四匹が戻ってきた。 心なしかゆゆことれてぃの顔が満足げだ。いつも満足に食べさせてやれないでごめんな。 「それで、あいつはどうした?」 「くろまく~!」 れてぃが口から一匹のゆっくりを吐きだした。 例のていである。 ちょっと融けているのはご愛敬だろう。 「う、うさ……」 「よっ! 大丈夫か? 俺はお前に会いたくて待ち遠しかったから、こうして会えてうれしいよ」 「……うさっ!? な、なんでにんげんさんがいるうさ!」 「れてぃに連れてこさせたんだ。後ろ見てみろ」 その時後ろを向いたていの顔は、――割と良い顔だった。 今まで自分が見かけた捕食種が全てここにいるのだ。 群れのみんなに言っていたゆっくりが、全てここにいるのだ。 何を思っているかは知らないけれども、死ぬかも知れない恐怖に顔をゆがませているよりはよっぽど良い表情である。 「さて。いくさん、ちょっとこいつ持っててくれ」 「およよ。べとべとしますわ」 ていは何の抵抗も見せないまま、いくさんにあっさりと抱えられた。 ……しかし何だろう。良い表情が見えた後なのに、なぜかちょっと嫌な予感がするんだが。 「んーじゃあ、まずためしに。ていが見た捕食種は、全部このおにーさんが操っていました。どう思いますか?」 「……そううさか」 「おや? 俺のせいで群れのみんなから嫌われたり、おかーさんが食べられたりしたが、恨んでないのか?」 「……おかーさんをたべたのはゆるせないうさ。でも、もうどうでもいいうさ。ころすなりうさぎなべにするなり、すきにするがいいうさ」 「あっはっは、そうか。……こいつ、達観しやがったな」 まあいいか。もう一つの方に期待させてもらおう。 「じゃあ、おかーさんにもう一度会えるとしたら?」 「―――うさ?」 ◇ ◇ ◇ ていは、目の前のにんげんさんが何を言い出したのかわからなかった。 おかーさんに会えるとしたら会いたい。でも、どうしてここでそれを訊くのか。 あの時れてぃに食べられたのだ。生きているわけが……? 「れてぃ、もう一匹も頼む」 「ゆっくりくろまく~!」 レティの口から、黒髪に丸っこいうさ耳を生やしたゆっくりが現れる。 毎日見てたその姿は、間違えようがない。おかーさんだ。 そうだ、ゆっくり思い出せば、ていもこうやってここに出てきたはず。 ということは、そこにいるのは死体ではなく――― 「……おかー、さん?」 「はぁ? なにいってるうさ?」 ……え? 「ていにこどもはいないうさ。まったくしつれいうさね!」 ていは、おかーさんのこどもだよ? なんで、おかーさんはそんなこというの? 「いや、実はこいつ、俺が飼ってるていなんだ。お前のおかーさんじゃないの。わかるか?」 違う。そんなことはない。 だって、ていはおかーさんのことを見間違えるわけがない。 あそこにいるのは、おかーさんだ。 「まったく、あたまがわるいうさね。ていはおかーさんじゃないうさ。 バカなの? しぬの?」 「俺が入れ替えておいたんだ。ゆっくりりかいしてね!!!」 そんなばかな。 ていは、おかーさんをよく知っている。 優しいおかーさんを知っている。 ちょっとぐらい似ているからって、あんな性格じゃない。 「いや、そこはていの特性……演技能力だよ。ほら、よく嘘ついたり、演技でだましたりするだろ? あれといっしょさ」 「―――おちびちゃん、だいじょうぶうさ? いたくないうさ? とけているところをぺーろぺーろしてあげるうさ」 そこにいたのは、紛れもない "おかーさん" だった。 ていのことを子供じゃないといったゆっくりが、 "おかーさん" になった。 いつも優しくて、甘やかしてくれて、心配性な。 でも、あのゆっくりは "おかーさん" じゃなくて……あれ? 「こいつの演技はすごかっただろう? いたずらということで協力的だったのが良かったよ」 「うっさっさ。ずっとみすぼらしいゆっくりのふりはつかれたうさ」 おかーさんはみすぼらしくなんかない。 おかーさんはお前よりずっと素敵だった。 おかーさんは、確かにいたのだ。 「ああ、ちなみにお前の "おかーさん" は死んでるから」 「う~♪ でりしゃすだったどぉ~☆」 「……うそうさ」 「お?」 「うそうさっっっ!!!!!」 おかーさんは、生きている。 きっと生きてる。 だから、言わなければいけない。 それは嘘だ。 「ああそうだ。嘘だよ。―――そう言えば満足か?」 「いまならていのことを "おかーさん" とよんでもいいうさよ? げらげらげら!!!」 「うっさぁぁぁ!!! ちがううさ! おまえなんておかーさんじゃないうさ!!! うそうさ! ぜんぶうそうさ!!!」 「おいおい、酷いな。仮にもここ数日の "おかーさん" だろう?」 「こんなゲスはおかーさんじゃないうさ!!! ていせいするうさ!! うそうさっ! うそうさぁぁぁ!!!」 ていは一生賢明体を動かした。 ここを抜け出して、あの目の前にいるにんげんとゲスを殺さなければ。 そうしなければ、気が収まりそうになかった。 そのとき、ゲスがじっとこちらを見ていることに気づく。 そう、あれはおうちの中でも見た顔だ。 やさしいような、かなしいような…… ―――何もできないだろうと、思ってる目だ。 「うっざぁぁぁぁぁ!!!」 一生懸命体をひねる。 ふざけるな。何が何もできないだ。 殺してやる。 ゲスであるお前を殺してやる。 「ああ、ちなみにこれ、お前のおかーさんの餡子な? 余ってたからやるよ」 にんげんが黒い何かを出してくるが、そんなのはどうでもいい。 おかーさんは生きてる。 ぜったいに生きてるんだ…… 「うぞうざっ! おがーざんはぜったいにいぎているうざっ!!!」 「そんなに泣いていても説得力ないな。……もう死んでるって、わかってるんだろ?」 「ていならゆっくりいきているうさ! うっさっさ!」 「うっ、うぞうざ……ぜっだいに……」 「もういいぞ、自分に嘘はつかなくていい。――あとはゆっくりしろ」 「フィーバー!」 その時。 バチィッ! という音とともに、ていの視界は真っ暗に包まれた。 ◇ ◇ ◇ 「どうだ? いくさん」 「いくはくうきのよめる、おんなです」 「いや、それじゃ解らないんだが……」 ピクピクと動いているため、まあ生きているのだろう。よしよし。 ゆっくりは感電しても死ににくい。なぜなら餡子を吐く前に意識を失うため、内部の餡子が焦げなければ死なないのだ。 「いやしかし、今回の主演女優賞は間違いなくお前だよ、てい。あの演技は素晴らしかった」 「……そううさか」 ていの声は、子供のていを騙していた時のような元気が全くない。 さっきまでの生き生きとした表情がうそのようだ。 「おいおい、俺は褒めてるんだぞ? ―――本当の子供を、見事に騙せたんだからな」 俺がそう言うと、何かのタガが外れたのか、ていはぽろぽろと泣き出した。 さすがに母であるというべきか、子供と違ってうるさくない。 「うっ、うざっ……うざぁ……」 「さて、約束は守るぞ。約束通りお前とこの子供は生かしておこう。よかったな」 「うっうっうっ……うざっ……」 そう、俺はこいつに協力してもらった。 もしあのていに計画をばらすことがあれば、群れごと殺してやると脅しておいて。 最後に自分の子供を騙せなければ、同じように殺すとも。 これだけ捕食主がいたのが幸いしたらしい。割と素直に聞いてくれた。 この大きなていだって、母親になる前は一人前の嘘つきだったはずだ。 子供を助けるためならば、あのくらいの演技はできるということか。 母親の執念、恐れ入る。 「ああそれと、ここにつけておいた盗聴器は回収させてもらうな。……お前は見えないだろうけれど」 「……おちびぢゃんごめんうざ……おがーざんはおぢびぢゃんのこど、だいずきうざ……」 「まあ、まだ生きてるんだ。チャンスは残ってるって。 ――それじゃあ、いくさん!」 「フィーバー!」 バチィッ! 「うざっ……」 そして母親のていも、苦悶の表情で気絶した。 気絶しても苦しんでいるとは。 身を削って産んだ我が子を否定したのは、それほど辛かったのだろう。 ……いや、逆に我が子に否定されたことの方が辛かったのかもしれない。 「さて、全部終わったし帰るか。……どうしたれみりゃ?」 「なんでおっきいほうをもってるんだどぉー?」 「この母親か? とりあえず適当なところで置いていくつもりだ。 あの子供は気絶したまま置いとくが……まあ、運が良ければ死なないさ」 ◇ ◇ ◇ 家に帰ってから、今回録音した音声を編集している時にふと思った。 あのていの親子が生き延び、再び出会ったらどうなるのだろう。 母親は喜んで子供に声をかけるだろう。それは間違いない。 だが、子供の方はどうなのか…… 相手が "おかーさん" だと認めるのだろうか? 怒りに身を任せて殺そうとするのだろうか? 俺は本当の母親は死んでいると思いこませたかったが、うまくいったのだろうか。 それだけはちょっと気がかりだ。 まあ、何にしても一つだけ解ることがある。 自分がおかーさんと言ったって、一度騙された相手を完全に信用するわけがない。 ……いくら言ったところで、次に出会った時には信じてくれないだろうさ。 あとがき 一日に一作ペースは無理があった。 とりあえず、まずは『B級ホラーとひと夏の恋』以上の作品が作れるように修業します。 SSの基礎から勉強し直すよ…… 前に書いたもの ゆっくりいじめ系2744 B級ホラーとひと夏の恋 ゆっくりいじめ系2754 ゆっくりできないおみずさん ゆっくりいじめ系2756 ゆっくり障害物競走? ゆっくりいじめ系2762 れみりゃはメイド長 ゆっくりいじめ小ネタ517 見えない恐怖 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2706.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1296 かえるのこはかえる/コメントログ」 守矢一家…欲しいな -- 2010-06-21 19 57 17 ふと、桃白白が出てきた。オンバシラびゅーん -- 2010-07-13 01 49 33
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1835.html
常識を蹴り飛ばせ!! 34KB 虐待-いじめ 愛で 野良ゆ 赤子・子供 希少種 現代 独自設定 バッジ設定あり いじめ・・・? ・希少種愛でです。どんと来いという方はどうぞ。ピキィっとくる方はお気をつけ下さい。 ・変な設定が入ってます。大らかな心で受け流していただけると幸いです。 では、ゆっくりしていってくださいね!!! とある午後の昼下がり、人気の無い公園の片隅にて。 「たしゅけちぇ・・・だれきゃ、きゃわいいれーみゅを・・・」 「ど、どぼちてきょんにゃきょちょにぃ・・・」 二匹ゆっくり、赤れいむと赤まりさの姉妹が死にかけていた。 別にこれと言った特別な理由などない。 単に二匹の親がいつも通りに人間に物乞いという名の挑発をして 「ばかなにんげんはさっさと・・・ゆげっ!うばぁぁぁ!!やべでぇぇぇ!!! でいぶおめ゛め゛でぢゃう!!じんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 「ゆわぁぁ゛ぁ゛!!でいぶぅぅ゛ぅ゛!!ゆっぐりでぎな・・・ や、やべでぐだざい!ごろざないでぐだざい!!あやばりばずがら! ばでぃざがわるがっだでずがら!!うぎゅっ!?いだい!!やべでぇぇぇ゛ぇ゛え゛っ……」 「ばでぃざぁぁ゛ぁ゛!!・・・でいぶだげはだずげでね! ぼうばでぃざがじんじゃっだんだがらでいぶはだずげでね!! 『ダメ』・・・?ぞ、ぞんなぁ゛・・・いや゛ああぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 あっさりと殺されてしまったからである。別段野良ゆっくりの行動として珍しいものではない。 そして、そのとき運良く生き延びる事ができた子供がどうなるのか。 そんなことは言うまでもない。無力なゆっくりの中でも特別無力な赤ゆっくりが世を生き延びる事など不可能である。 それこそ奇跡が起きない限りはそのまま無様に、誰一人として気づかれる事も無くひっそりと息絶えるしかないだろう。 「もっちょ・・・ゆっ・・・ゆっきゅりちた・・か・・っちゃ・・・よ・・・」 「まりちゃ・・・もっちょ・・やりちゃいこちょ・・・たくしゃん・・あっちゃ・・・にょ・・にぃ・・・」 流石の極限状態によって、とうとう危機意識の欠片もない赤ゆっくりでも死を覚悟したようだ。 これが野良ゆっくりの在り方。特別な事など何もない、よくある話。 だったのだが――― 「……っちです!こっちでこえがきこえたんです!ゆっくりしないできてください、おにいさん!!」 「おい、急にどうしたってんだよ!待てって!!って言うかはえーよ!お前本当にゆっくりか!?」 「ゆっくりしてるばあいじゃないんです! たしかこっちから・・・」 「ゅ・・・?だれにゃ・・・にょ・・・?」 「・・・おか・・・しゃ・・ん・・・?」 「あっ!!みつけました!! なんてことでしょう。こんなにぼろぼろになって、かわいそうに・・・」 「おい、何が・・・って、なんだこれ!?死・・・んでないのか、まだ」 なんでもない日の、とある午後の昼下がり。 人気の無いどこにでもありそうな公園の片隅で、小さな奇跡が起きた。 常識を蹴り飛ばせ!! 「れーみゅふっかちゅっしちゃよ!ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!!!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!しょれちょあまあましゃんもっちょちょーらいにぇ!!」 「うふふ。げんきになってよかったですね。やっぱりさなえのかんはまちがってなかったです!!」 ここは先ほどの公園から少し離れたところにあるマンションの一室。 先ほど虫の息であった二匹の赤ゆは、オレンジジュースによって見事に復活を遂げていた。 喜ぶ二匹を傍で嬉しそうに見ているのは緑の髪と蛙や蛇の形をした飾りをつけたゆっくり、ゆっくりさなえ。 更にそんな三匹の様子を少し困ったような顔で見ているのは、この部屋の主である青年だ。 「・・・まあ、偶然であれ見つけてしまった以上、助ける所までは良しとしよう。 でも本当にウチで飼うまでする必要があるのか?」 「なにいってるんですか。このこたちだけじゃこのままおそとでくらしてもゆっくりできずにしんじゃいます! まだおちびちゃんなんですよ?さなえはなにもせずにみすてることなんてできません! ・・・おにいさんがたいへんになることはわかってます。でも、さなえもちゃんとてつだいますから・・・」 「どうちちゃにょ?しゃっしゃちょきゃわいいれーみゅをゆっきゅりしゃしぇちぇにぇ!!!」 「まりしゃたちにょきゃわいしゃにみちょれにゃいではやきゅあみゃあみゃしゃんちょーらいにぇ!!」 「「ゆゆ~ん♪きゃわいくちぇごめ~んにぇ!!!」」 どうやら良くしてくれた事で調子に乗ったみたいだ。 野良として街で生きる生物にあるまじき警戒心の無さだが、それがゆっくりがゆっくりたる所以であるとも言える。 「でもなぁ。野良を飼うなんて話、聞いた事ないぞ?しかもなんか図々しいし・・・」 「きにしないでください。じょうしきにとらわれてはいけませんよ! それにわたしがきちんとしつけをするのでだいじょうぶです。 それでもむりだったならしかたがないのでさよならしましょう」 「最近そればっかりだな、お前。そうは言うが世の中渡っていくなら常識も大事だぞ? ・・・まあいいや。俺もゆっくりの事はよく分からないし、お前がそこまで言うなら任せるよ」 「ありがとうございます!まかせてください!」 仕方がないといった様子で渋々許可を出す青年。 さなえに感謝されるのはまんざらでもないが、どうも嫌な予感しかしない。 (確かあいつがゆっくりの事について詳しかったはずだ。・・・一応来て貰っとくか) 何か取り返しの付かない事が起きる前に、打てる手は打っておくべきだ。 青年は予防策として、友人に電話をかけるべく部屋を出ていった。 「しゃなえちゃちにはきょれきゃりゃきゃわいいれーみゅをかうけんりをあげりゅよ!!」 「きょれきゃらもまりしゃたちをゆっくちしゃしぇちぇね!ぐじゅはきりゃいだよ!」 「ええ。これからはさなえやおにいさんといっしょに、このおうちでゆっくりしましょうね。 ・・・ただし!ちゃんとかいゆっくりにふさわしいきょーいくはうけてもらいます!!」 「「ゆゆっ!!?」」 「あなたたちがすきかってすることで、おにいさんがゆっくりできなくなるなんてことはあってはなりません! なので、あなたたちにはさなえのきょーいくをうけて、りっぱなかいゆっくりになってもらいます!!」 人間のいなくなった部屋でさなえが意気込みながら告げる。 一方、言われた方の赤ゆたちは“何言ってんだ?コイツ”といった具合でさなえを見ていた。 「にゃにいっちぇりゅにょ?れーみゅめんどくちゃいこちょはちたくにゃいよ!!」 「しょんにゃこちょちにゃくちぇもまりしゃはとっちぇもゆっくちしちぇりゅよ! にんげんがゆっくちできにゃくたっちぇしょんにゃこちょにゃんかちらにゃいよ!」 「しょんにゃこちょもわかりゃにゃいにょ?ばかにゃにょ?ちにゅにょ?」 「「けらけらけらけら!!!」」 明らかに下に見られている。完全に馬鹿にされていた。 とても命の恩人に対する態度とは思えない。が、それにもかかわらずさなえは相変わらずニコニコと笑っている。 「ちなみにできないならでていってもらいますからね」 「ゆっ!?にゃにいっちぇりゅにょ!!?」 そして太陽のように眩しい笑顔のまま、とんでもない事を言い放った。 これに驚いたのは赤ゆたちだ。予想外のさなえの返答に思わず目を見開く。 「どういうきょちょにゃにょ!?しょんにゃこちょちちゃりゃれーみゅちんじゃうよ!!」 「まりしゃたちは“こじ”にゃんだよ!きゃわいしょうにゃんだよ!!」 赤ゆたちは必死に自分の不幸な部分をアピールする。しかし笑顔は崩れない。 「ええ。だからちゃんすをあげます。こちらもさすがにげすといっしょにくらしたくはありません。 さなえにとってのいちばんは、あなたたちではなくおにいさんですから。 でもしんぱいすることはありません。がんばって、ちゃんとりっぱなかいゆっくりになればいいだけです。 なにもせずにすきかってしながらくらせるとおもうなんて、それこそばかなの?しぬの?ですよ」 「・・・じゃあできにゃかっちゃりゃどうしゅるにょ?」 「ここからでていってもらいます」 「しょれじゃゆっくちできにゃいよ?まりしゃたちしんじゃう・・・」 「そうですね。そうなったらおとなしく、あきらめてしんでください」 「しょんにゃぁ!!れーみゅちゃちがきゃわいしょうだちょおみょわにゃいにょ!!?」 「ええ、おもってますよ。だからちゃんすをあげます。がんばってくださいね!!」 ダメだ。どれだけ言ってもまったく同情を誘えない。 笑顔を全く崩さずに答え続けるさなえを見て、ようやく赤ゆたちは彼女が本気だという事に気が付いた。 それもそのはず。彼女は本気で同情した上でこの条件を提示しているのだから。 これから生きていく上で、みんなが不幸にならない最善策を提示しただけである。 さなえにとって、これは完全に良かれと思ってやっている事なのだ。故に妥協する事もありえない。 我侭で押し切る事しか知らない赤ゆたちに、そんなさなえがどうにかできるわけがなかった。 「・・・きょれきゃらがんばりましゅ。だきゃりゃしゅちぇにゃいでくだしゃい・・・」 「まりしゃたちもうちゅりゃいにょはいやにゃんでしゅ。だきゃりゃ、よろちきゅおにぇがいちましゅ・・・」 「ようやくわかってくれたんですね!!じゃあ、これからがんばりましょうね!!」 「「はいぃ・・・・・・」」 よって、赤ゆたちはこう答えるしかない。 勉強など冗談ではなかったが、手を抜いてこのさなえがなあなあで済ませるとは到底思えない。 それでもあの過酷な野良生活よりは、と考えたのだ。あんな生活にはもう二度と戻りたくない。 「来るのは明後日か・・・まあ仕方ないな。おっ、随分大人しくなったな。何かしたのか?」 「いいえ。わたしのせいいがつうじただけですよ。 こうなったら、さなえはこのこたちにきんばっじをとらせてみせます!みててください!!」 「いやー、良くは知らないけど野良の子じゃ無理じゃないか?お前だってそれなりに苦労したんだろうに」 「むずかしいけどやってみせます!やるまえからむりだなんて、そんなじょうしきにとらわれてはいけません! だめですよ、そんなにかんたんにやるまえからあきらめちゃ。もっとせっきょくてきにがんばらないと!!」 (絶対またなにか変な影響受けてるな。一体どこから・・・まあいいか。やる気はあるみたいだし) 青年は楽しそうにやる気を出しているさなえを見て、何も言わずに微笑んだ。 彼は気付かない。後ろの方でさなえを見ながら泣きそうな顔をしている二匹の赤ゆに・・・ ―――――――――― 夜が明けて、青年が仕事に出た後のリビング。 身なりも綺麗になって、ぷっくりと膨れた二匹の赤ゆが、さなえの前に並んでいた。 「どうやらきのうはよくねむれたようですね。げんきなようでさなえもひとあんしんです!」 「ちょっちぇもあまあましゃんおいちかっちゃよ!!」 「あっちゃきゃいとこりょでしゅーやしゅーやできちぇとっちぇもちあわちぇーっだったよ!!」 昨日までの生活が嘘のように感じる待遇の良さに思わずはしゃぐ二匹。 そんな二匹を見て、さなえも満足そうに微笑んでいる。 「じゃあ、さっそくおべんきょうをはじめましょうね!」 「「ゆっ!!?」」 「あれ~?どうしたんですか?もしかしてわすれてたんですか?」 「しょ、しょんにゃこちょないよ!れーみゅおべんきょーしゅりゅよ!!」 「まりしゃもだよ!!だきゃらしゅてにゃいでにぇ!!」 誰でもわかる、バレバレな嘘である。 が、さなえは何も言わなかった。やる気を見せてくれさえするのなら、そんなものは些細な事だから。 「じゃあ、これからかずのけいさんをしてもらいます! まずはかんたんに、このおかねさんをかぞえてみてください!」 さなえが傍にあった箱をひっくり返すと、そこから数十枚の一円玉が軽い音を立てて流れ落ちる。 お金が何なのか知らなかった赤ゆたちには、ただの石のようなものにしか見えない。 「えーちょ、えーちょ。いち、に、しゃん・・・たくしゃん!!」 「ゆわぁぁ!まりちゃしゅごーい!!しゃんまでかじょえりゃれりゅんだにぇ!!」 「とうじぇんだよ!まりしゃはてんしゃい「だめです!!」ゆぴぃ!!」 「ま、まりちゃ!!?」 「ゆぎゅ・・・いちゃいよ、にゃんでぇ・・・?」 自慢げにしていたまりさを襲ったのは、20センチの小さな定規。 そして、それを咥えているのは眉間に皺を寄せて怒った顔をしているさなえだった。 「まったくかぞえれてないじゃないですか!さんくらいまでならだれでもかぞえられてとうぜんです! きんばっじさんならさいていでも“せん”まではかぞえられないと!!」 「し、しぇん・・・?にゃんにゃにょ、しょれ?れーみゅわきゃんにゃいよ!!」 「だからおべんきょうするんです!つぎからはちゃんとおしえますけど、 もしおぼえられないならこのじょうぎさんでぱちーん!ってやりますからね!!」 「ゆんやぁぁぁ!!ぱちーんしゃんやぢゃぁぁぁ!!ゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!」 先ほどまでの上機嫌が嘘のように泣き叫び出す赤れいむ。 しかし、そんなれいむをさなえはただ厳しい目で見つめていた。 「ど、どーちて・・・どーちてこんにゃこちょしなきゃいけにゃいにょ・・・?」 ようやく復活したまりさが、さなえに問いかける。 元々まったく力を入れて叩いてはいないので、むしろ立ち直るのが遅いくらいだ。 「しょーぢゃよ!!こりぇちょきんばっちしゃんにょにゃにがかんけーありゅにょ!?」 れいむも便乗して問いかける。どうやらご立腹のようだ。 「・・・きんばっじさんはおかね、つまりきゃっしゅさんをつかうことができます」 「ゆっ!?きゃっしゅしゃん?」 「そうです。にんげんさんのおみせにいけば、きゃっしゅさんといろんなものがこうかんできるんです。 とってもゆっくりできるおもちゃやほっぺたがおちそうなあまあまさんでもです」 「ゆわぁぁ・・・きゃっしゅしゃんはゆっきゅちできりゅんだにぇ!!」 「だったらしょのきゃっしゅしゃんちょーらいにぇ!しょしたりゃ「ただし!」ゆっ!?」 また話を聞かずに騒ぎ出そうとした赤ゆたちに、釘を刺すように大きめの声を出す。 「それはきゃっしゅさんがどういうものかをちゃんとしっていればのことです! ふだんおにいさんからもらえるきゃっしゅさんはこのきんばっじさんにはいってます!」 そう言って、さなえは自分の頭についている金の飾りを二匹に見せる。 「これのなかに、おにいさんがきゃっしゅさんをいれてくれます。 そしてこれをみせればおみせのひとはこのなかにはいってるきゃっしゅさんとこうかんしてくれます」 金バッジには、内蔵されたチップによる持ち主の認証、身分証明、GPS機能の他に、 おサイフケータイのような機能も付けられている。 飼い主が好きな額をチャージする事でゆっくりがそれを自由に使える仕組みだ。 現在ではほとんどの店でこれが使えるようになっており、人々の理解も十分に得ている。 もしこれを見て、恩恵を得ようとした野良ゆがバッジを奪い取っても、 認証機能によってロックがかかるので使えず、その上すぐバレるので問題はない。 むしろ使おうとしたその場でお縄を頂戴して情状酌量無しの極刑判決が下される事だろう。 まさに金バッジ自体がゆっくりにとって万能ツールである。 「これをつかうにはおかね、つまりきゃっしゅさんがなんなのかをしっていないといけません。 そしてそれにはたくさんのかずをかぞえられなければはなしになりません! きんばっじさんのしけんにもかずのけいさんはでてきます!りかいできましたか?」 「「ゆ・・・ゆっきゅちりきゃい・・・・・・もういっきゃいいっちぇくだしゃい・・・」」 当然、これらの流すような説明を赤ゆが理解できるわけもない。 それくらいはさなえもわかっていたので何度でも説明するつもりであった。 「とにかく!わたしがいうことには、すべていみがあります! わかったらこれからは、なんでときかずにいっしょうけんめいやってください。じかんのむだですから」 「「ゆっくちりきゃいちまちた!!」」 今度は良い返事を返す二匹。 正直言ってさなえの話の内容はよく分からなかった。 が、金バッジがあればきゃっしゅさんが貰えるという事だけは分かった。 そしてきゃっしゅさんがあれば何でも好きな物がもらえる。その一点のみが、二匹のやる気を揺さぶったのだ。 まあ、そういう間違った考えを持っていたうちはさなえに叩かれまくったので、すぐに認識を改めたのだが。 「ただいまー。元気で・・・どうしたんだ?これ」 仕事から帰ってきた青年を迎えたのは 可哀相なものを見るような目をしたさなえと、全身を真っ赤にした赤ゆたちだった。 「あ、おにいさん。おかえりなさい!ゆっくりしていってくださいね!!! このこたちにおべんきょうをおしえてたんですが、あんまり・・・」 「いちゃいぃ・・・いちゃいよぉ・・・・・・」 「ゆんやぁぁ・・もうやぢゃ・・・じょうぎしゃんきょわいよぉ・・・・・・」 結局その日は数は三よりも沢山ある、と言う事しか解ってくれなかったそうな。 お金に関する間違った認識も改める事ができたのだが、それにしたってあまりに覚えが悪い。 自分のときの事を思い出したさなえは、かなり残念そうに溜息をついた。 「まあまあ。初日から何時間もするものじゃないぞ?もう少し労ってあげないと」 「ゆ~、そうでしょうか?でもふつうのやりかたじゃ・・・。 もっといいほうほうをかんがえないと!」 「ゆっきゅちしゃしぇちぇよぉ・・・・・・」 「まりしゃもうかじゅしゃんかじょえたくにゃい・・・」 「とにかくご飯にしよう。まだシュークリームが残ってたはずだけど・・・」 「ゆ?ゆわーい!しゅーきゅりーみゅしゃんちゃべちゃ~い!!」 「にんげんしゃんのあみゃあみゃはおいちくちぇゆっくちできりゅよにぇ!!」 食事と聞いて、即座に元気になって催促し始める赤ゆたち。現金なものである。 どうやら昨日の食事のあまりの美味さに味を占めてしまったようだ。 「・・・では、ごはんのときのまなーのおべんきょうです!!!」 「「ゆっ、ゆぇぇぇぇぇ!!?どおちちぇぇぇぇ!!?」」 「きたないたべかたはきんばっじさんとしてゆっくりできません! しゅーくりーむさんをつかっておべんきょうです!!」 「「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!!」」 果たして、赤ゆっくりたちに安息の時はあるのだろうか? ―――――――――― 夜が明けた。 あれからも色々な“お勉強”をさせられ、心身ともに擦り切れた赤ゆたち。 そんな彼らにとって、柔らかい床で眠れる時間は唯一と言っていいほどにゆっくりできる時間であった。 実際の所、赤ゆっくりたちは今の生活に(さなえのお勉強を除けば)この上なく満足していた。 地面はいつもふかふかで、跳ねても這いずっても汚れないし痛くない。 おそとはあんなに寒かったのに、おうちの中はいつもぽっかぽかで冷たい風も吹かなかった。 ご飯だってお勉強がゆっくりできないだけでとっても美味しいし、決まったときに出てきて食いっぱぐれる事もない。 狩りと言う名のゴミ漁りもしなくてすむし、人間や野良犬さんに殺される心配もない。 大きなすぃーから出てくるにがにがのけむりさんだって、ここにはない。 さなえのお勉強から開放されてゆっくり眠っている間、ここは間違いなくゆっくりプレイスだった。 そう。眠っている間だけは――― 「おきてください、おちびちゃん!あさですよ!!」 「ゅ?・・・にゃんにゃにょ?れーみゅまぢゃねみゅいよ・・・」 「ゆ~ん。にゃんだかまだかりゃだがおみょいよ・・・」 突然、自分たちに語りかける大きな声。勿論さなえのものだ。 声が大きく感じたのはれいむたちから近い所で話しているせいで、実際は部屋に響く事もない小さな声だった。 「ねむいのはとうぜんですが、もうおきるじかんです! きんばっじさんなら、かいぬしさんよりもはやくおきておこしてあげるくらいのよゆうをもちましょう!!」 「やぢゃよ・・・みゃぢゃれーみゅおにぇみゅにゃんだきゃりゃ・・・」 「きのうにょおべんきょうでちゅかれてりゅんだよ・・・ ゆっくちふかふかしゃんでしゅーやしゅーやしゃしぇちぇね・・・」 が、二匹は一向に起きる気配がない。 赤まりさの言う通り、まだ昨日の過酷な“お勉強”の疲れが残っているのだろう。 まあそんな事、さなえには関係がないのだけど。 「・・・おそとはまださむいでしょうね~」 まだ薄暗い、窓の向こうを見ながらポツリと呟く。 「れーみゅゆっきゅりちないでおきちゃよ!!」 「ゆっ!まりちゃじぇんじぇんちゅかれちぇないかりゃにぇ!!」 その瞬間、赤ゆたちが飛び起きた。もはや条件反射に近い。 度重なる躾(調教)の結果、たった一日でさなえの脅しに反応するようになってしまったようだ。 「いまはつらいでしょうけど、そのうちだいじょうぶになります。がんばりましょうね!!」 「「ゆっきゅちわきゃりまちた・・・・・・」」 すべては、捨てられないため。ただそれだけのために今日も赤ゆたちはお勉強に励む。 外では朝から雑音を撒き散らしていた饅頭が、ちょうど良い声を上げて潰されるところであった。 「さあ。きょうはおにいさんもおやすみなので、おべんきょうをみてもらいましょう!」 「ゆっきゅちがんばりゅよ!!」 「にんげんしゃんもまりしゃがゆっくちがんばってりゅときょりょみちぇちぇにぇ!!」 「あー。午後から友達がここに来るから手早く済ませてくれな」 朝、太陽がそこそこ昇った頃。部屋にはやる気を見せるゆっくり三匹に、どうでも良さそうな人間が一人いる。 意気込むのもそこそこに、さなえは今日の予定を発表した。 「きょうはまず、のらゆっくりからにげるためにうんどうしてもらいます!!」 「ゆっ!?うんどーできりゅにょ?」 「ゆわ~い!!ぴょんぴょんしゅりゅのはゆっくちできりゅよ!!!」 初めて、とも言っていいまともな内容に、赤ゆたちは喜び飛び跳ねる。 「おそとにはれいぱーやげすゆっくりがたくさんいます そして・・・かなしいことですが、そのゆっくりたちはかいゆっくりとなかよくしてくれません。 なのでにげるためにゆっくりできるからだがひつようになります!とっくんっしましょう!!」 「ゆゅぅ・・・れいぱーはゆっきゅりできにゃいよ・・・」 「げしゅにゃんかにまりしゃまけにゃいよ!!」 「だめですよ。けんかはいけません!のらゆっくりとははなすこともしちゃいけませんよ。 ただ、ゆっくりできるからだはおそわれたときににげるためにひつようなのです。わかりましたか?」 「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!」」 (へぇ・・・なかなかまともに教えられるんだな。) 思ったよりもまともな授業風景に安堵する青年。 彼が昨日のお勉強の様子を見れば、どう思っただろうか。 そんな風に和やかな雰囲気で進む中 「ではまずさいしょに、このおおきなじょうぎさんでしこたまたたいて「おい待て!!」・・・ゆ?」 急に背後から60センチはあろう巨大な物差しを取り出したさなえに、青年は思わず待ったをかけてしまった。 さなえは心底不思議そうな顔をしている。どうやら本当に何故止められたのかがわからないようだ。 ちなみに赤ゆっくりたちはあまりの物差しの大きさと、昨日を痛さを思い出してガタガタ震えていた。 「ゆ?じゃないだろ。そんな物で叩いたら間違いなく潰れるぞ!! っていうかそれ、どこから持ってきた!何でそんなに軽々と咥え上げれるんだ!?」 「・・・さあ?まあいいじゃないですか。おにいさんはじょうしきにとらわれすぎです。 ふしぎなことのひとつやふたつあっても、きっとゆっくりできますよ!!」 「百歩譲って見逃しても、それで叩くってどういうことだ?確実に痛いじゃ済まないぞ!」 「しにそうなくらいのきびしいしゅぎょうをすればとってもつよくなれるって、ごほんにかいてました! なのでためしてみようとおもいます!」 「オイィィィ!!それ漫画だろ!実際にそんなことすると死ぬんだよ!お前馬鹿だろ!死ぬの!!」 「ゆあぁぁぁ・・・あんにゃにょでぱちーんしゃれちゃりゃれーみゅちんじゃうよぉ・・・」 「たしゅけちぇ!ころしゃにゃいで!まりちゃいいきょでしゅきゃらぁ!ゆんやぁぁぁ!!」 物差しを得意げに振りかぶるさなえ。それを止める青年に泣き叫ぶゆっくり。 正に混沌とした状況である。収まるにはしばらく時間がかかりそうだ。 ・ ・ ・ 「とにかく、物差しはダメだ。俺も手伝ってあげるからもっとまともなやつを考えなさい」 「わかりました!ほかにもまだかんがえてることはありますから!」 ようやくやる気満々のさなえを宥めて、赤ゆたちが落ち着いたのは十分後の事である。 震えていた二匹は、さなえが物差しを手放す事でようやく安心したようだ。 「うーん。じゃあ・・・」 (頼むからまともなやつを・・・) 果たして青年の願いは届いたのか。 「おにいさんにおもいっきりなげてもらいましょう! それならどれくらいのはやさならにげられるのかがわかるはずです!!」 (あぁ・・・) 駄目だった。 「おにいさんもてつだってくれるっていってますし、これならだいじょうぶです!!」 (んなわけねーだろ!なんだよ、その自慢げな顔!!) 「おしょらをちょべりゅにょ?ちゃのちしょー!!」 「まりしゃがしゃきにやりちゃいよ!はやきゅしちぇにぇ!!」 「いけませんよ。これはとっくんっなんですから。まじめにやりましょうね」 赤ゆっくりたちは何も知らずに胸を躍らせている。 これから何をされるのかを聞けば、きっとこんなに呑気ではいられないだろうに。 「じゃあおにいさんおねがいしますね、よういはいいですか?」 「良くないに決まってるだろうが!!」 「「ゆっ!!?」」 「ど、どうじででずが!?さなえがいっじょうげんめいがんがえだのにぃ!!」 「どうしてもこうしてもねーよ! 死ぬんだよ。わかるか? 赤ゆっくりは普通、人間に全力で投げ飛ばされたら地面に激突した衝撃で死ぬの!! どういう神経・・・その『わけがわかりません』って顔をやめろ!!」 「ど、どういうきょちょにゃにょ!?れーみゅきょろしゃれちゃうにょ!?」 「ゆんやぁぁぁ!!!やめちぇにぇにんげんしゃん!まりしゃにゃにもわりゅいこちょしちぇにゃいよ!!」 ようやく自分達がされそうになっていた事への危険性に気付いた二匹。 当然怯え始めるが、構うと話が進まないので青年はあえて無視した。 「第一、さっきの物差しよりも明らかに危険度が増してるだろ! ・・・今度は何を見て真似しようとした?」 「ぶたさんが“とべないぶたはただのぶただ”っていってたから ゆっくりがおそらをとべればきっとかっこいいなあって・・・」 (・・・この子は多分、型破りと非常識の意味を履き違えてるなぁ・・・・・・) 結局、これ以上の勘違いは流石にマズイと思った青年は、さなえの申し出を断固拒否した。 そしてまたもや、喚く赤ゆを落ち着かせるのに時間がかかる。 やっとの思いで全てを終わらせた頃には、もう真っ昼間だった。 「けっきょくなんにもできませんでしたね」 「危険な提案ばっかり出すからだろ・・・お前実はこいつらに死んでほしいんじゃないのか?」 「なんてひどいこというんですか!!ふだんおんこうなさなえもおこりますよ!!」 「・・・はぁ、もういいや。ちょうど飯時だし、昼御飯にしよう」 「「ゆっきゅちわきゃっちゃよ・・・」」 もはや赤ゆも怯えすぎで疲れ果てて、ご飯を喜ぶ気力すら残っていない。 さっさと済ませてしまおうと冷蔵庫を覗き込んだ青年であったが、中を見た瞬間に顔をしかめる。 「あいつらの分のご飯がないな・・・あ~、そういえば昨日買出しに行くの忘れてた。 あいつが来たときのお茶請けはやれないし、どうしようか・・・」 青年はあーでもないこーでもないと一通り悩んだが、 その内、思い出したように冷蔵庫の中にあるパックを取り出した。 「よし、これでいいや。ご飯だぞー!!」 「「ゆわ~い!ゆっきゅちできりゅごはんしゃんだよ!!」」 ほんの少しの間に、どうやら精神的な疲れからは回復したらしい。 二匹の赤ゆはご飯と聞いて跳ね回るようにやってきた。 とりあえず二匹にはお預けを食らわせて、後から入って来たさなえに話しかける。 「実はお前らの分のご飯を買うのをうっかり忘れててな。 ・・・悪いけどこれで我慢してくれないか?前にこれ、好きだって言ってただろ」 そう言って青年が差し出したのは、小さな皿に盛られているドロッとした白い塊。 「わぁ、よーぐるとさんですね!さなえこれだいすきです! いただきまーす!・・・ちょっとすっぱくて、あまくてしあわせです~!」 一口食べて、幸せそうに微笑むさなえ。どうやら上手くいったようだ。 これなら赤ゆたちにもあげて良さそうだ。 「ちあわちぇ~にゃにょ!?れーみゅにもちょーらい!れーみゅにもちょーらいにぇ!!」 「よーぐるちょしゃんっちぇいうにょ?あみゃあみゃしゃんにゃらまりしゃにちょーらいにぇ!」 「あー、はいはい。お前たちの分はこれな。『ピンポーン』お、来たか。じゃあちゃんと食べてるんだぞ」 皿を並べ終わったところで、丁度インターホンが鳴る。 二匹に食べておくように言い残すと、来客を迎えに行くために青年は出て行ってしまった。 一方の赤ゆたちは始めて見る食べ物に興味津津だ。 先程さなえが食べたのを見れば、とってもゆっくりしたあまあまさんだという事は十分わかる。 さなえが見ているので決してかぶりつく様な事はせず、しかし逸る気持ちを抑えきれずに口をつけた。 「「いっちゃっぢゃっきま~しゅ!!む~ちゃむ~ちゃ・・・ゆぴゅっ!!?」」 そして、口に入れて味わった瞬間に思いっきり噴き出した。 「お、おちびちゃんたちどうしたんですか!?おにいさーん!おにいさーーん!!」 「どうした、さなえ?・・・うわ、本当にどうしたんだ!?」 「こんにちは、さなえちゃ・・ん・・・随分と激しい出迎えだね」 さなえの声を聴いて部屋に戻ってきた青年と友人が見たのは、転がる赤ゆたちだった。 床は噴き出したヨーグルトでグチャグチャになっていて、二匹は悲鳴をあげている。 「ゆぴぃぃぃ!!にゃんでしゅっぴゃいにょぉぉぉ!!?ゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!」 「ゆう゛ぇぇ゛ぇ゛!!・・・にんげんしゃん!きょれどきゅはいっちぇりゅ!」 「えぇ?・・・おっかしいな。さなえと同じものあげたのに」 「お前、なにあげたんだよ?この様子は尋常じゃないぞ」 「スーパーで買ってきたヨーグルト。砂糖が入ってないやつな」 「はぁ!?何やってるんだよ、そんなものゆっくりにあげたら死ぬぞ!」 「マジで?でもさなえは大丈夫だよな?」 「はい。ちょっとすっぱかったですけどあまくておいしかったです・・・」 「だよな。どういうことだ・・・?」 首を捻る一同。一方、わきで転がっていた赤ゆたちは今や痙攣し始めていた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 「もっちょ・・あみゃあみゃしゃん・・・ちゃべ・・・ちゃ・・・・・・」 「なあ、死にかけてるぞ。放っておいていいのか?」 「おわぁ!忘れてた!!ジュース、は切らしてるから・・・もう砂糖水でいいか!!」 「お、おちびちゃんゆっくりしてください!あ、だめです!えいえんにゆっくりしちゃだめです!いまのなし!!」 ・ ・ ・ 「で、最近さなえちゃんの様子がおかしいと・・・ っていうか野良ゆっくりを拾って~って話で僕を呼んだんじゃなかったのか?」 「ああ。それはどうとでもなりそうな気がしてきたから、もういいんだ。 それよりもさなえの方が気になるんだ。一体どうなってるのかと思ってな」 数分後。そこには、テーブルを挟んで話し込む二人の青年の姿が。 なんとか一命を取りとめた二匹は部屋の隅で寝込んでおり、さなえが付きっきりで看ている。 そして青年の友人への相談事とは、正にそのさなえの事であった。 「最近どうも様子がおかしいんだ。 少し普通とはズレた事をしようとしたり、たまに他のゆっくりに辛辣になったり。 今日も特訓とかわけの分からない事言い出して、あいつらを殺すところだったんだぞ」 「おまけに普通のゆっくりじゃ食べられないようなものを喜んで食べる、か・・・確かにおかしいな」 「え、ゆっくりってヨーグルト食べねーの?」 「食べねーよ。お前自分が飼ってるものの事ぐらいちゃんと知っておいたほうがいいぞ?」 「確かに他のゆっくりはあまあまってばかり言ってるから、 少しおかしいとは思ってたんだけど・・・喜んでるし、別にいいかなって」 「やれやれだな・・・」 青年は全く悪びれる様子がない。 そんな様子を見て、更に友人は呆れたような顔で呟く。 「そういえば、ヨーグルト食べたがったのも少しおかしくなった頃からだな。なにか普通とは違う物が食べたいって。 それに前はもっと大人しい、控えめな子だったんだが・・・しかも日に日にエスカレートしてる気がする」 「そうなのか?今見る限りじゃ普通に見えるけど・・・ ま、わざわざ僕を呼ぶくらいなんだ。とりあえずできる限りは力にはなるさ」 「助かるよ。で、どうすればいいんだろう?」 真剣な面持ちで青年は友人に詰め寄る。 しかし友人は彼の必死さもどこ吹く風で、少し考え込んだ後にさらりと言い放った。 「別にいいんじゃないか?このままで」 「なっ・・・人が真剣に相談してるのに、どういう!」 「まあまあ、聞けって。・・・お前、今の生活に何か不満があるのか?」 「・・・いや。特にはないな。さなえは俺に対してはいつも通りだし」 「そうか。じゃあ、さなえちゃんの思いつきであの野良チビどもが死んだら、お前は嫌なのか?」 「・・・そういえば、別にどうでもいいな。元はと言えばあいつが言い出して拾った野良だし」 「だろ?今のこの状況。お前にとって何か不都合があるのか?」 「・・・・・・ない、な。 そうだ、何もない」 「さなえちゃんも別にどこか具合が悪いってわけでもないんだ。 何か大きな問題が起こらない限りは、個性として認めてやるのが飼い主ってもんじゃないの?」 「お前・・・たまにはいいこと言うな」 友人の言葉で、青年はまるで憑き物が落ちたように晴れやかな顔になった。 先ほどまでの真剣な面持ちが嘘のようだ。 「まあさなえちゃんがそうなった原因の方は、悪いが僕には解らない。 そもそも希少種はゆっくりの中でも特に解明されてない部分が多くてね。 いくら僕が加工所勤務でも、不思議饅頭相手じゃ解らない事なんぞ山ほどあるんだよ」 「いや、ありがとう。とりあえずはこのままで行こうと思う。 ・・・でも、もしこのままもっと酷くなってそこらへんに迷惑かけるようになったら!」 「そんなときこそ叱れよ。ちゃんと言い聞かせてやれば聞いてくれるさ。 なんせ・・・さなえちゃーん!」 「はい!おともだちさん、なんのようですか?」 赤ゆたちの様子をずっと見ていたさなえは、友人に呼ばれて控えめに跳ねて来た。 「お兄さんのこと、好きかい?」 「・・・? はい!とってもだいすきです!!」 急な質問に少し首(?)を傾げるが、すぐに満面の笑顔で元気よく答えた。 「そうか。じゃあ僕は好きかい?」 「はい!おにいさんのはんぶんくらいすきです!!」 こっちは即答だ。 「ハッハッハ!そっかー。チクショー!!」 相変わらず笑顔のまま元気良く話すさなえの言葉に、少しヤケクソ気味になる友人。 が、すぐに青年に向き直って少しだけニヤリと笑った。 「な?これだけ愛されてるんだ。少しくらいは信じてやれよ」 「・・・ああ!」 「なんのおはなしですか?」 「いや、別に。お前は誰が好きなんだろうなって話をしてただけだよ」 「なにいってるんですか。さなえのいちばんはおにいさんです!!」 「お前らイチャつくなら余所でやれって。・・・あ、ここお前の家か」 明るく笑いあう二人と一匹。 「ゆ・・・よーぐりゅちょしゃん・・・きょにゃいでぇ・・・・・・」 「ゆんやぁ・・・まりしゃをもっちょ・・ゆっきゅちしゃしぇちぇ・・・」 隅っこでうなされている二匹の赤ゆっくりの事は、完全に忘れていた。 ―――――――――― (まあそれはともかく一つだけ、嘘ついたんだけどな) 青年達と笑いあいながら、友人の青年は心の中で舌を出していた。 実はさなえに関して何も解らない。というのは真っ赤な嘘である。 さなえがおかしくなったのにはちゃんとした理由があった。 ミラクルフルーツ病。それが現在、さなえがかかっている病気の名だ。 そう。さなえは気付かぬ内に病にかかっていたのだ。 ミラクルフルーツ病とは最近になって加工所の研究部によって発見された、さなえ種特有の精神病である。 かかる原因はいまだに不明で、症状は以下のとおり。 ・普通とは違った行動を取りたがる。が、常識を忘れたわけではないので(本人にとって)肝心な所では踏みとどまる。 ・体内にミラクリンが多量に分泌され、餡子に含まれるようになる。 これによって過度の酸味も多量の甘味と適度な酸味を感じる程度になり、それを好むようになる。 ・一部の親しい存在以外には偶に毒を吐き、辛辣になり、厳しくなる。 ・性格が一部変わり、なにかが吹っ切れたように大胆になる。ただし、やる事にあくまでも悪気はない。 ざっと、この程度だろう。 見てわかっただろうが、かかったところで体調に変化が出るわけでもなく、致命的なものもない。 つまり、この病気自体が大した事ないのだ。 まだ見つかって日が浅い事から一般にはあまり知られておらず、 彼も加工所内部で話が回ってきたのを偶然聞いただけなのだが、少し聞いただけでも害がないことくらいは十分解る。 少なくとも、同じくさなえ種特有の、飼い、野良、善良、でいぶ。 種類に拘らず執拗にれいむ種を襲う『ゆるさなえ』になってしまうよりは遥かにマシだ。 それに治す方法も、もう見つかっている。 しかも特効効果があり、とても簡単なものだ。 単に親しい者が 「お前それはちょっと間違ってる。正直見ててかなり痛いぞ」 と、言ってやれば、それだけでしばらく落ち込んだ後に治るらしい。 きっと現実を見つめなおす時間が必要なのだろう。 ともかく危険性はほとんど無いしそうである以上急ぐ必要もない。 それに悪化してもいざとなれば青年が目を覚まさせるだろうと思ったので、友人はあえて何も教えなかった。 別にさなえや青年が嫌いで意地悪をしていたわけではないのだ。 それに、なによりも――― 「ゅ・・・れーみゅにゃにちちぇちゃにょ・・・?」 「まりちゃゆっきゅちおきちゃよ・・・おにゃかしゅいちゃ・・・」 「おちびちゃん!おきたんですね!!それがとっくんっのつづきをしましょう!!」 「ゆっ!?れーみゅよーぐりゅちょしゃんちゃべちぇえれえれしちゃっちゃんぢゃよ!!」 「まりしゃおにゃかしゅいちゃよ!ちゃんちょあみゃあみゃしゃんたべしゃしぇちぇにぇ!!」 「だめです!よーぐるとさんもたべられないなんて、きんばっじさんにはまだまだとおいですね!! これからはもっときびしくおべんきょうをおしえますから、がんばってくださいね!!」 「「ゆんやぁぁぁ!!みょうきんばっちしゃんいりゃにゃいきゃりゃゆっくちしゃしぇちぇぇぇぇ!!!」」 (やべぇ・・・これすっごく面白いわ・・・) 一番の理由は、単なる面白いもの見たさであった。 別に彼は野良チビがどうなろうと、どうでもいい。 さなえちゃんの違う一面が見れてむしろ楽しいし、 青年もなにかが吹っ切れたようなので万々歳だ。 「・・・とりあえず、しばらくさなえちゃんの好きなようにさせてみた方がいいんじゃない?」 「そうだなぁ。・・・まああいつも楽しそうだし、別にいいか」 しばらくこいつの家に通って見物しよう。そんな事を考えながら、友人の男は内心ほくそ笑んだ。 はてさて、これから彼らがどうなるのか。 さなえは無事にフルーツ(笑)から脱却する事ができるのか? 青年はこのまま平凡な生活を送る事ができるのか? 友人に対するさなえの好感度は少しでも上がる事はあるのか? そして赤ゆっくりたちはさなえが満足する結果を出し、 家を追い出されずに見事ゆっくりプレイスを手に入れることができるのか? すべては誰にも解らない。まさに神のみぞ知る、と言ったところである。 「だれきゃ!かわいしょうにゃでいびゅちゃちをかっちぇぐだじゃい! ごにょままぢゃちょぢんじゃうんでじゅ!!・・・どぼぢぢぇぎょんにゃきょぢょにぃ・・・」 「まりしゃたちはばっちしゃんをとりゅためにおべんきょーちてまちた!! かちこいんでしゅ!!がんばりまじゅがりゃゆっぐぢしゃしぇちぇくだじゃい!!!」 「「ゆんやぁぁぁぁ!!もうやぢゃ!おしょちょはゆっきゅちできにゃいよぉぉぉ!!!」」 おしまい ・あとがき 書いてて、金バッジ便利すぎじゃね?と思いました。 でも僕の中の設定では金バッジ試験は超難関なので、これくらい優遇しても罰は当たらないかなーって感じです。 では、最後までご覧頂き本当にありがとうございました! また別の機会に! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前 ふたば系ゆっくりいじめ 855 ユクミン 後 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 飼い主が知識なさすぎてイライラする -- 2018-05-14 13 55 40 神のみぞ知るって最後に捨てられてるじゃん -- 2016-11-01 13 18 57 結局捨てられたんか笑ゴミ饅頭にはお似合いだ -- 2016-08-28 11 41 32 ↓×2いや、悪意があってやったわけじゃないだろ ってか、結局捨てられたゴミ饅頭www -- 2013-08-22 23 19 35 常識は忘れてないしすぐに治せるって書いてるだろアホどもめ -- 2013-07-31 12 34 45 さなえがゲスすぎる。他ゆを殺しかねないことを平気でやることが病気ですまされるなら、野良ゲスも病気だろうよ。 所詮餡子は餡子だな。他人の飼いゆに危害を加えたらどうするつもりなのか。これは流石に赤ゆ達がかわいそうだわ。 あとこの設定だと、金バッチゆって飼い主から離れて一人で買い物すんの?野良や基地外人間に襲われたらどうすんの? -- 2012-09-18 02 21 37 もし本当にゆっくりがいたらゲスをいい奴にして 相棒にしてみたい -- 2012-06-30 00 00 32 さなえさん・・とても・・・かわいいです・・ あのゴミは耐え切れず逃げて路頭に迷ったんじゃね? -- 2011-10-08 04 10 46 完全室内飼いにすべき。あらゆる意味で、暴力をそれと理解せずに行使する奴が一番たちがわるい。 -- 2011-01-07 15 24 29 ゲスを赤ゆの段階から矯正するのって結構珍しいからもっと見たかった -- 2010-11-23 19 53 18 さなえさんが可愛くて面白かったぜ。 確かに他の飼いゆっくりと交友する時に苦労しそうだなw -- 2010-11-17 19 00 23 面白かったです -- 2010-10-23 13 42 42 作者の言ってる優遇って 人間社会で金バッチが買い物したりするのが認められる程社会的地位を得てるって意味だと思うんだけど・・・ ゆっくりを殺すとか何の事を言ってるんだろう? -- 2010-09-09 06 12 03 そのまま外でのたれ死にしてくれ。 -- 2010-08-12 22 16 46 で、オチから察するに赤ゆ2匹は追い出されたのか -- 2010-07-26 06 28 16 まぁ、室内飼いで世間から隔絶したまま一生を終えさせるのならよかろうが、 散歩中に他人の飼いゆと遭遇➝常識にとらわれてはいけないのです!➝相手の飼いゆ死亡or重症 なんてことに、なったら困るよね? -- 2010-07-13 00 22 52 これぐらい優遇してもって・・・ ゆっくりがゆっくりを殺すかもしれない加減でいってもいいかって、この飼い主はばかなのか? 同じ金バッチゆっくりに同じ調子でやって殺してから後悔するのか? 潜在ゲスと一緒じゃんか -- 2010-04-08 04 14 30
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2083.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 995 私の研究/コメントログ」 かっけー。 -- 2010-08-07 22 36 30 これこそ真の虐待鬼威参!! -- 2010-08-22 00 52 54 よしっ! -- 2010-12-18 20 35 50 かっこいい御兄さんだな -- 2011-01-01 00 40 47 よくやった鬼偉山! -- 2011-09-08 19 37 17 社会でしか生きられない人間が、社会を擲ってまで我を通す。 真の虐待お兄さんがここには居た。 -- 2011-09-28 00 24 02 ア、アニキ… -- 2012-04-04 22 53 56 そんなことないゆっくりゆうかときめぇ丸とめーりんとちるのはいいやつじゃないか! -- 2012-07-28 01 04 57 最後感動した・・・・ 尊敬する。 -- 2012-07-31 22 40 09 何度読んでもいい作品だわ・・・こんな素敵な鬼威参そうそういない -- 2012-08-17 17 25 39 すっきりー!したわ -- 2014-11-16 22 18 09
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1015.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 479 やさしいまち/コメントログ」 面白かった -- 2010-03-07 02 30 34 やさしいにんげんさんばかりでゆっくりできるのぜ!! -- 2010-06-27 11 26 23 ここまでゆっくりにしてやる必要なんてないのに・・・優しすぎるぜ・・・ -- 2010-08-21 02 05 36 こんなゆっくりできる事を貪ろうとするだけの野良なんかを中にいれたら、 このゆっくりした町が崩壊するもんな 駆除して当然 -- 2010-09-24 08 23 14 プロの芸ゆっくりが保護されるのは当然だが 野良にまで優しいとは・・・ この町の人達とは気が合いそうにないね -- 2010-11-12 06 13 27 最初のゆっくり園の奴らが不幸になる展開が見てみたい -- 2013-04-15 10 47 41 ここにいたらストレスマッハで死ぬ -- 2013-07-12 17 17 15 れいむだけ不幸になる展開を期待したのに。 -- 2016-12-07 07 40 00
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1653.html
七罪 26KB 虐待-普通 悲劇 自業自得 現代 ネタかぶりしてないことを祈りつつ ■罪源 冬の長さを示すような根深い雪を踏みしめ、私は歩く。 肩をすくめて寒さを耐え忍び、我が家への帰路を歩く。 口元に漂う白い息を見ていると、心まで冷たくなってゆくようだ。 「おにいさん、れいむをゆっくりさせてね!」 緩やかな風に流れる灰色の曇り空は、日の光も通してはくれない。 雪を落としてこないのが、せめてもの救いだろうか。 両の耳などは、恥ずかしいぐらい真っ赤になっているのだろう。 指で擦ってみると、まるで自分の身体ではないかのように冷たくなっていた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 コンビニ袋を持っていなければ、両手ともポケットに突っ込みたいところだ。 それでも今の私には、わずかな温もりがありがたい。 片手だけを上着のポケットへねじ込み、私は身を縮ませた。 閑散とした、見慣れた住宅街が周囲に広がってくる。 人通りも少なく、聞こえてくるのは自らのコンビニ袋が擦れる音だけだ。 この先には、貧しいながらも暖かい我が家が待っているはすだ。 「ゆ? ここがおにいさんのおうち?」 足を止め、ズボンのポケットから鍵を取り出す。 このドアの向こう側は、どれだけの暖かさを与えてくれるのだろう。 想像するだけで、寒く辛かった道のりも全て癒される気がした。 「きにいったよ! ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!」 私は鍵を取り出す手を止め、足元に視線を移した。 ■強欲 「ゆぶげっ!」 振り下ろした足の下で、潰れたバレーボールのようなものが悲鳴を上げる。 悲鳴に合わせて、黒髪と赤いリボンがわさわさと蠢いていた。 想像以上に心地良い弾力が、足の裏から伝わってくる。 私は、力を抜いたり入れたりを何度も何度も繰り返した。 「ゆぶっ! ゆびっ! ゆぶっ!」 バレーボールが、歪な変形を繰り返す。 寒さも忘れてしまいそうなほど、私はその行為に熱中した。 「い、いたいよ! いますぐやめてね!」 私はハッとなり、コンビニ袋に目をやった。 とんでもない失敗に気が付いたのだ。 貴重な時間を使い過ぎてしまったことに。 慌てて袋から中身を取り出す。 手に取ると同時に、私はひどく安堵した。 「ゆゆっ! あんまんさんだよ!」 暖かさが保たれていたことに、心から感謝する。 かすかな湯気を放つあんまんが、輝いて見えるかのようだ。 「はやくちょうだいね! たくさんでいいよ!」 それは、とても感動的な暖かさだった。 寒さにかじかんだ指は思うように動かない事を忘却するほどに。 「ゆ!」 柔らかい、とても柔らかい音と共に、あんまんが地面に接する。 一瞬の油断が命取り、と語ったのはどこの誰だっただろう? なんの打開策にもならないことを悩むほどに、私は激しく動揺していた。 「むーしゃむーしゃ!」 心が平静を取り戻す頃には、全てが終わっていた。 落下したあんまんは、跡形も無くなっていたのだ。 「おかわりちょうだいね! ぜんぜんたりないよ!」 私はしばし、思慮にふける。 無くなってしまったものは、もう戻ってはこない。 ならばこの状況、私が取れる最善とは一体なんなのだろうか? 答えは、思いのほか簡単に導き出された。 あんまんは、無くなったわけではなかったのだ。 「あと、あまあまちょうだいね! ゆっくりぷれいすもちょうだいね!」 あんまんは、この中にある。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみたい!」 両の手で、頬のあたりをしっかりと掴み持ち上げる。 指の先まで強い意志を込め、決して落とさないように。 「れいむとんでる! おそらもれいむのものだよ!」 頬を紅潮させ、だらしなく涎を垂らすバレーボールと向き合う。 目を背けたくなるような光景だが、これもあんまんのためだ。 私は、ゆっくりと掴む力を強くしていく。 「ゆんゆゆ~♪ ……ゆっ? ちょっといたいよ!」 力を込めたことで、わすかでも体温が上がったのだろうか。 かじかんでいたはずの指も、自由に動かせるようになってきた。 私はゆっくりと、両の手を左右に広げてゆく。 「いたいっ! ちぎれちゃう!」 ミチ……ミチ……という音が、指のあたりから聞こえてきた。 バレーボールの頬に亀裂が入り、薄っすらと黒い餡子が見え始める。 ほんの少し前まで笑顔に満ちていたものは、もう見る影もなかった。 横幅は2、3倍に引き伸び、どんな表情なのか判別できなくなっている。 どれほど出来の良い福笑いでも、ここまで面白い顔にはならないだろう。 「やめてね! やめてね!」 この状態でも言葉を発っせられることに、ほんの少しだけ感心する。 私は敬意を表して、左右へ引く力を更に強くした。 「ゆ、ゆんやあぁ~っ!」 頬だけではなく、身体のあちこちに亀裂が入り始める。 最初は滲む程度だった餡子も、亀裂から漏れ落ちて床に染みを作っていた。 大変見苦しいので、足の裏で丹念に踏みにじる。 「れいむのあんこさん、ふまないでね!」 他人の所有物、誰の所有物でもないもの、何もかも全て。 どれだけの物を欲すれば、気が済むのだろう。 あんまんも自分のもの、家も自分のもの、大空も自分のもの。 「もっと、ゆっくり……したかったぶぎゅ!」 自問自答をしているうちに、目前では餡子の花が咲き乱れていた。 床に飛び散る、餡子に混じった何か。 それはあんまんではなく、ただの生ゴミだった。 ■色欲 「ただいまー」 帰宅を告げながら、横着して手を使わずにつま先で靴を脱ぐ。 玄関を上がったあたりで、廊下の向こうからポヨンポヨンと間抜けな効果音が聞こえてきた。 「おにいさん、ゆっくりおかえり!」 金色の髪に黒い帽子を被った球体が、不敵な笑顔で飛び跳ねてくる。 あまりに激しく跳ねるものだから、帽子が徐々にずれてきているようだ。 「おい、そんなに跳ねると……」 「ゆゆっ!?」 案の定、帽子が床にずり落ちてしまった。 慌てて振り向き行方を追うが、ゆっくりは急に止まれない。 「まりさのすてきなおぼうしがぁー!」 「前見ろ、前」 ポヨヨン! 「ゆぴっ!」 見事、私の足元へ正面衝突だ。 大きな目に涙を一杯に溜め込み、仰向けに転がってしまう。 「ゆっぐ……えっぐ……」 コンビニ袋を床に置き、両手を使って元の体勢に直してやる。 瞬く間に、不敵な笑顔が戻ってくる。 「ゆっくりもどったよ!」 「ああ、よかったな」 「……ゆ!? まりさのすてきなおぼうしがないよ!?」 キョロキョロと、せわしなく左右を見回す。 落ちた帽子は遥か後方なので、いくら前方を探しても見つかるわけがない。 私は仕方なく帽子を取りに移動し、持ち主の元へ返してやる。 「ゆ! おぼうしさん、ゆっくりおかえり!」 よほど嬉しかったのか、鏡も無いのに身体をクネクネさせてモデル気取りだ。 満足げな顔を見届け、私は廊下の奥へ歩き出す。 玄関先の餡子の染みを思い出すと、少し気分が憂鬱になる。 しかし、放置しておいて虫でも集まられたらたまらない。 私は物置部屋に入り、掃除用具……箒に塵取りを取り出した。 「んほおおぉぉぉ!」 嬌声が響き渡ったのは、その瞬間だった。 「ゆんやああぁぁぁ!?」 掃除用具を手にしたまま、慌てて玄関へ戻る。 そこには、とても言い知れない光景が広がっていた。 「とっても、とかいはなまりさだわ! んほ! んほ!」 「やめてね、やめてね!」 嬌声の主は、金髪にカチューシャをつけた丸い球体だった。 何かの液体で濡れているのか、表面は妙な光沢を発している。 先程までクネクネしていたのは、モデル気取りの帽子の主だった。 しかし、今クネクネしているのは金髪カチューシャの方だ。 モデル気取りに押しかかり、腰のあたりを激しく動かしている。 生理的な嫌悪が、身体をかけずる。 反射的に、手にしていた箒を金髪カチューシャに振り下ろした。 「ゆぎぃ!?」 濁ったうめき声を上げて、金髪カチューシャは動きを止めた。 ほんの、一瞬だけ。 「……ゆふ、ゆふんほほおぉ!」 「ゆんやぁー!?」 金髪カチューシャが、再び腰を動かし始める。 箒で叩いた部分が歪に凹んでいるのも、おかまいなしだ。 「くそっ! このっ!」 私は何度も何度も、箒を振り下ろす。 叩いた箇所から金髪カチューシャの皮が裂け、クリームが漏れてくる。 それでも、腰の動きを完全に止めることは出来なかった。 「きんもちいいぃぃぃ! まりさのまむまむ、さいこうだわああぁぁぁ!」 「す、すっきりしちゃう~!?」 気が付けば、涙と謎の液体で両者ともヌルヌルテカテカだ。 猶予が無さそうな状況に、私は覚悟を決めた。 「ゆぎゅっ!」 モデル気取りを足で踏みつけ、金髪カチューシャに両手を添える。 「いくわよまりさ、いく、いくうぅぅぅ!」 スポーン! 金髪カチューシャがモデル気取りから外れ、腰の突起物が露になった。 そのまま、玄関外へ放り投げる。 手のひらには、ねっとりとした最悪の感触が残っていた。 「すっきりいぃぃぃ!」 金髪カチューシャが嬌声を上げながら、放物線を描く。 腰の突起物からは、謎の液体を放出しながら。 「ゆぶっ!」 モデル気取りから足を離し、玄関外へ飛び出す。 金髪カチューシャは既に体勢を整え、起き上がろうとしていた。 「ぶっかけもよいけど、なかにもださせてねええぇぇぇ!?」 ご近所さんにとんでもない誤解を招きそうな絶叫に、私は顔をしかめる。 狭い玄関では躊躇していた分を取り返すべく、思い切り箒を振り上げた。 「こんやは、ねかさないわよおおぉぉ!」 渾身の力で、箒を叩きつける。 あまりの勢いに箒が折れてしまうのではないか、といわんばかりに。 「んほぶっ!」 盛大に謎の液体を撒き散らしながら、金髪カチューシャはやっと動かなくなった。 性欲の塊が、クリームの塊に変化したのだ。 私は目をつぶり、とても深い溜息を漏らす。 処理が終わった安堵感と、掃除対象が増えた無念感からくるものだった。 ■嫉妬 「ゆっぐ……えっぐ……」 モデル気取りも今は昔。 こんなに腹をぷっくりと膨らませては、引退も止む無しだろう。 「まりさ……にんっしんっ! しちゃった……」 いくらおさげで目元を抑えても、溢れる涙は止まらない。 膣外射精は避妊法じゃないから……などと説明した所で、慰めにもならないだろう。 掃除があるからと横着して、玄関ドアを開け放しにすべきではなかった。 私だって、通りすがりに絶世の美女がクネクネとポーズを取っていたら……。 ……いや、それでも突然レイプはしない。 そもそも、こいつは美女なのだろうか? 「ゆわぁ~あ。よく寝たよ!」 間延びした声に顔を向けると、廊下の奥からズリズリと球体が這いずってきた。 元モデルも気が付いたらしく、這いずる球体の方を見つめている。 球体の黒髪は寝癖だらけで、赤リボンも変な角度に曲がっているようだ。 三六〇度どこから見ても、完璧な寝起きである。 その腹のあたりは、元モデルに負けず劣らずぷっくりと膨れている。 「れ、れいむ……」 「ゆゆっ!? まりさ、なんなのそのおなか!」 寝癖リボンが、元モデルへ向かって物凄い勢いで跳ねてくる。 身篭っているとは思えないぐらいの跳ねっぷりだ。 鬼のようにつり上がった眉毛に、血走った目、歯茎むき出しの口元。 その表情は、とてもじゃないがゆっくりしたものとは程遠かった。 「これはね、れいぱ……」 「うわきしたんだね、まりさ!」 さすが耳が無いだけあって、聞く耳も持たない。 「ちがうよ! だからこれは、れいぱーに……」 「れいむというものがありながら!」 一方的に責め立てる寝癖リボン。 元モデルがあまりに忍びないので、私は助け船を出してやることにした。 「おい、これは事故で……」 「おにいさんはだまっててね!」 ドムン! 会心のトゥーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 寝癖リボンが壁で反射しながら、廊下の奥へ飛んでゆく。 もしかしたら、風圧で寝癖も直るかもしれない。 「ど、どぼじでこんなことするの……」 「急にボールが来たんで、つい……」 前歯が何本が無くなっているようだが、大きな問題は無いだろう。 この程度は日常茶飯事なので、気にする必要はない。 「まぁ、こいつの話も聞いてやれよ」 「ゆ! いいわけなんてきかないよ!」 寝癖リボンの目前で、もう一度トゥーキックの体勢を取る。 「まりさ、ゆっくりせつめいしてね!」 平和的に示談が始まったようなので、あとは当人達に任せることする。 「れいぱーに、すっきりされたんだよ!」 「れいぱーなんて、どこにもいないよ!?」 「おにいさんが、せいっさいっしたんだよ!」 「てきとうなこといわないでね!」 「ほんとうだよ! ゆっくりしんじてね!」 「……でも、すっきりしたんでしょ!」 「すっきりしたよ!」 「きもちよかったんでしょ!?」 「そんなことないよ!」 「まりさのうわきもの! れいむのばーじんかえしてね!」 初めてのことを気にしているとは、思わなかった。 年中盛っているイメージがあったので、意外だったのだ。 「まりさだって、ばーじんだったんだよ!」 「ばーじんをれいぱーにあげるなんて、どういうことなの!?」 「あげたくてあげたんじゃないよ! ゆっくりりかいしてね!」 「ほんとうなの!? まりさからさそったんじゃないの!?」 「ひどいこといわないでね!」 「まりさは、いんらんだよ! めすぶたってよんであげるよ!」 「どぼじでそんなこというのー!?」 「れいむのいうことがきけないの!?」 「まりさのいうこともきいてよ!」 元モデルの顔は涙でグシャグシャになり、確かに豚顔のようにも見える。 しかし、あまりにあまりなやり取りである。 「あのな……」 思わず口を挟むと、寝癖リボンが般若のような顔で見上げてきた。 目は血走り、口元からは涎が吹き出している。 「じじぃはだまっててね!」 「おい、話を聞けよ」 寝癖リボンは鼻も無いのに鼻息荒く、元モデルに向き直る。 「もう、はなしてもむだだね!」 「ゆんやぁー!」 「ゲスなまりさは、せいっさいっしてやるよ!」 寝癖リボンが飛び上がり、空中に浮かぶ。 「ゆっくりしね!」 ドムン! 会心のボレーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 廊下の一番奥まで吹っ飛び、壁に激突してずり落ちる。 気絶してしまったのか、ピクリとも動かない。 餡子を少し吐いているようだが、あの程度なら命に別状はない。 後でオレンジジュースでもかけてやれば、寝癖も一緒に直るだろう。 元モデルの方を見ると、いつもの不敵な笑顔に戻っていた。 膨らんだ腹のせいかもしれないが、踏ん反り返っているようにも見える。 「ゆふふ、いいきみだよ」 「……チッ」 元モデルの呟きに、眉をしかめて舌打ちする。 会心のキックが決まったというのに、不満げな気持ちが込み上がる。 掃除するものが増えたから……それだけが理由ではないような気がした。 ■怠惰 部屋の真ん中には、腹を大きく膨らませた饅頭が二つ鎮座していた。 「すーやすーや……すーやすーや……」 寝癖の直らない赤リボンの方は、熟睡を示す寝言を喋りながら夢の中だ。 ついさっきまで修羅場だったとは、とても思えない。 幸せそうな笑顔で、膨らんだ腹に両のもみあげを置いている。 生まれてくる赤ん坊の夢でも見ているのだろうか。 「まりさのかわいいおちびちゃん、ゆっくりうまれてね!」 元モデルの方も、すっかり母性に目覚めたようだ。 こちらも膨らんだ腹をおさげで擦り、満足げに微笑んでいる。 「というか、産むのか?」 元モデルの目前に座り込み、私は問いかけた。 強姦されて出来た子……多少でも葛藤はないのだろうか。 「かわいいまりさのおちびちゃんだから、きっとかわいいよ!」 「ああ、そう……」 問題は、もう一つあった。 寝癖リボンが身篭った時に、元モデルと約束を交わしていたのだ。 「しかし、そんな身体でコイツの面倒見られるのか?」 問いかけながら、寝癖リボンを指差す。 身篭ってからというもの、寝るか食ってるか二択の生活だ。 最近では、まともに動こうともしない。 だからこそ、元モデルが世話をする約束が必要だったのだ。 「まりさはにんっしんっしたんだよ!」 「知ってるよ」 「だから、おにいさんがれいむのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!?」 子を産むことに反対こそしなかったが、これ以上手間をかける気もなかった。 当人達の望みなのだから、当人達で責任を取れと約束したはずだ。 「じゃあ、れいむはどうでもいいよ!」 「そうなのか」 「かわりに、まりさのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!? まりさはだぶるまざーなんだよ!」 産まれた後のことも、頭が痛い。 倍の数を面倒見るつもりは毛頭無いが、わざわざ間引くのも面倒くさい。 「全部殺すか」 「こわいこといわないでね!」 情けない涙顔で見上げる元モデルの頭を、帽子越しに撫でてやる。 「ははは、半分冗談だ」 「ゆふー! びっくりしたよ!」 元モデルが嬉しそうに、餡子が一杯に詰まっているであろう腹をプルプルさせる。 ふと玄関にあんまんが置きっぱなしだったことを思い出し、立ち上がった。 「……ゆ? はんぶん?」 元モデルの呟きが背中越しに聞こえた気がしたが、私は無視して玄関へ向かった。 ■暴食 今度こそ玄関の戸締りを確認し、床のコンビニ袋に手を伸ばす。 部屋に戻ってみると、鎮座した二つの饅頭は仲良く寝息を立てていた。 元モデルも、寝るか食うかの二択生活になってしまったようだ。 私は目前に座り込み、コンビニ袋を床に置く。 あんまんを一つ取り出した所で、飲み物が無い事に気がついた。 台所へ向かおうと、立ち上がった瞬間……。 「……ゆゆっ!?」 熟睡していた筈の饅頭達が、カッを目を見開いた。 「あまあまだ!」 「はやくちょうだいね!」 一目散に、饅頭達がコンビニ袋へ向かう。 慌てて私も手を伸ばすが、一度立ち上がろうとしたために反応が遅れてしまった。 「がーさがーさ! がーさがーさ!」 「ゆゆゆっ! あまあまがあったよ!」 「むーしゃむーしゃ! むーしゃむーしゃ!」 「うめっ、これめっちゃうめっ!」 「しあわせーっ!」 透明度の低い袋なので、中の様子は良く見えない。 しかし、何が行われているのかは明確に予測できた。 思えば、寝癖リボンはともかく元モデルは身篭ったばかりだ。 懐妊祝いというわけではないが、今回は自由に食わせてやろう。 私はそんなことを考えながら、あらためてあんまんを頬張ろうとした。 「ゆびぃっ!?」 突然、コンビニ袋の中から悲鳴が聞こえてきた。 声だけでは、どちらの饅頭が発したものなのかはわからない。 「むーしゃむーしゃ、それなりー?」 「いたいよ! すぐにやめてね!」 コンビニ袋に手を差し込む。 しかし、どれがあんまんでどれがそれ以外なのか、感触だけでは分からなかった。 「このあんまんは、あまりおいしくないよ!」 「ひどいこといわないでね!」 「でもまりさはたべてあげるよ! ゆっくりかんしゃしてね!」 「ゆんやぁー! れいむのたまのはだがー!」 引っ張り出すのをあきらめて、コンビニ袋を逆さになるよう引っ張り上げる。 何かが引っかかっているのか、なかなか中身は出てこない。 「がーつがーつ! がーつがーつ!」 やがて、ポテポテッ! という音と共に、二つの球体が床に落ちる。 元モデルは無傷のようだが、寝癖リボンは重傷だった。 身体のあちらこちらが食いちぎられ、穴だらけになっている。 「ゆぐっ……れいむの……おちびちゃんが……」 寝癖リボンの腹が裂けて、漏れた餡子に混じって何かが見えた。 小さな目と口がついた、ピンポン玉のような塊だ。 寝癖リボンを掴み上げ、台所へ向かう。 流し台にそっと置いて、オレンジジュースをたっぷりと振り掛けた。 「ゆゆっ!? まりさのあまあまはどこ?」 声に背後を振り返る。 そこには、帽子を被った食欲の塊が、頬を紅潮させ満面の笑みを浮かべていた。 食欲の塊が、キョロキョロと周囲を見渡す。 よく見ると口元には餡子だけでなく、癖のついた黒髪が纏わり付いていた。 「お前、何してんだ……」 私の心に怒りや恐怖はなく、ただひたすらに呆れていた。 この食欲の塊は、自分と甘味以外の存在をこの世から打ち消していたのだ。 「ゆっ! あまあまだ!」 食欲の塊が、私が手にしていたオレンジジュースに顔を向ける。 そのつぶらで大きな瞳には、もう私の存在も映っていないのだろうか。 全くゆっくりしていない反応で、食欲の塊が手元向かって飛び跳ねてきた。 しかし私は手を避けることはせず、逆に振り下ろす。 「ゆびっ!?」 空中衝突した食欲の塊が勢いを失い、床に落下する。 「ゆうぅ……まりさはしんぐるまざーなんだよ!」 ……食欲の塊は、先刻確かに『ダブルマザー』と言ったはずだ。 強姦魔は、既に亡き者となっている。 ならば『シングルマザー』の方が正しいといえば正しいのだが……。 それを言い直したということは、つまり。 私の中の呆れが、嫌悪に変わってゆく。 最初はどうだか分からないが、少なくとも現時点では確信しての行動だったのだ。 「だから、えいようとらなきゃだめなんだよ!」 再び、食欲の塊が私へ向かって飛び込んできた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 私は、オレンジジュースを持っていなかった方の腕を振り下ろした。 思いきり振りかぶり、渾身の力を込めて。 「ゆぶぎゅっ!?」 食欲の塊が床に叩きつけられ、歪に変形する。 私は行く末を見届けるまもなく、繰り返し拳を叩き込む。 「ぎゅぶっ!? やべちぇぶっ!?」 食欲の塊からは、既に意味不明の言葉しか聞こえなくなっていた。 もちもちだった肌は亀裂だらけになり、衝撃の度に餡子がばら撒かれる。 つぶらで大きな瞳があった場所も、不敵な笑みを浮かべる口元も。 もはや、何処にあったのか判別できない。 凄惨な光景とは裏腹に、不思議なほど私の心は落ち着いていた。 何度も拳を振り下ろしながら、他のことまで考える余裕さえあった。 後の掃除のこと、マンガの単行本を買い忘れたこと……。 ■憤怒 「どぼじで、いうことがきけないの!?」 寝癖リボンの怒声が響き渡る。 その目前では、ピンポン玉ほどの塊が目に涙を一杯に溜めこんでいた。 黒い帽子を目深に被り、小さな身体をプルプル震わせ俯いている。 まるで、今にも消えてなくなってしまいそうだ。 「まだ赤ん坊なんだから、仕方ないだろ」 私が横から声をかけると、寝癖リボンの眉毛がキリリ! とつり上がった。 小麦粉の補強跡を気にする素振りもなく、身体を大きく踏ん反りかえさせる。 「まったく、できのわるいおちびちゃんだよ!」 「だって……まりしゃ……まりしゃ……」 「くちごたえしないでね!」 寝癖リボンが身体を捻って、もみあげを振り回す。 ピンポン玉は弾き飛ばされ、テン、テン、と転がっていった。 「ゆぴぃ~! ゆっくちできない~っ!」 滝のような涙を流して、ピンポン玉が泣き叫ぶ。 それを見て寝癖リボンは、例によって鼻もないのに鼻息を荒くした。 「これは、あいのむちなんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 「もうやじゃ~! ぴゃぴゃ、たしゅけちぇ~!」 父親を呼ぶ言葉を聞いて、寝癖リボンの身体が朱に染まってゆく。 ピンポン玉の目前まで跳ねてゆくと、大きく息を吸い込んだ。 「あんなゲス、ぱぱじゃないよ! ぷくーっ!」 「ゆんやぁ~っ!?」 人差し指を伸ばし、寝癖リボンの頬を突く。 「ぷしゅるるるる!」 口から空気が抜けたことが、万人に分かるよう宣言される。 私は寝癖リボンの頭に手を置き、顔をこちらに向かせた。 「それぐらいにしろよ」 「お、おにいさん……」 オレンジジュースの効果は絶大だったらしく、親子饅頭は見事息を吹き返した。 減っていた餡子は食欲の塊だったものから拝借したが、特に問題もないようだ。 一刻も経たないうちに、こうして言い合うほどに元気になるとは思わなかったが。 今さらだが、つくづく不思議なナマモノだ。 しかし、余程に元モデルとの出来事が腹に据えかねたらしい。 寝癖リボンはピンポン玉の一挙一動に難癖を付け、説教と体罰を繰り返していた。 金髪に黒帽子で産まれてきたことも、気に食わないのだろう。 「あんなゲスにならないよう、れいむがきょういくしないとだめなんだよ!」 「まりしゃゲスじゃないよ!」 「だいたい、そのぼうしがきにくわないよ!」 「まりしゃのすてきなおぼうちさんは、ゆっくちできるよ!」 「かみのいろも、ゆっくりしてないよ!」 「しゃらしゃらのきんぱつしゃんは、ゆっくちできるよ!」 「そもそも、れいむにぜんぜんにてないよ!」 「まりしゃはまりしゃだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 しかし、聞けば聞くほど、どうしようもない理由ばかりだ。 「なまいきいうんじゃないよ!」 寝癖リボンの体当たりで、ピンポン玉が弾き飛ばされた。 再びテン、テン、と転がってゆく。 「い、いじゃい~! ゆっくちさせちぇよ~!」 「ゆん! やっぱりゲスのこはゲスだね!」 「どぼじでそんなこちょいうにょ~!?」 「またくちごたえしたね! もうゆるさないよ!」 私は溜息をつき、寝癖リボンの眼前に手を開く。 寝癖リボンは視界を塞がれ、動きを止めた。 「あんまん、もう一度買ってくるよ。マンガも買い忘れてたしな」 「あんみゃん?」 「おちびちゃんは、だまっててね!」 「ああ、とっても甘くて美味しいぞ」 「あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 「ゆぐっ……」 「だから、おとなしく待ってるんだぞ」 私はできるだけ静かな口調で、語りかけた。 寝癖リボンには手のひらで、ピンポン玉には指先で、頭を撫でてやる。 「わ、わかったよおにいさん……」 「はやくあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 嬉しそうにピョンピョン跳ねるピンポン玉を見て、寝癖リボンの眉間にしわが寄る。 あの食欲の塊への怒りが消えないのはわかるが、子供には罪は無い。 今日は一段と寝癖リボンのヒステリーが酷いが、根はのんびりした性格だ。 もう少し時間が経てば、きっと怒りも静まるだろう。 再び外に出るのは億劫だが、暖かいあんまんのため……いや、親子団欒のためだ。 そう信じて、私は家を後にした。 ■傲慢 「ただいまー」 私が帰宅を告げると、いつも最初に跳ねてきたのは黒帽子の元モデルだった。 今にして思えば、帰宅時は何かしら食い物を買ってきていた。 目的はそこだったのかと思うと、悲しくはないが情けない気持ちになる。 玄関を上がって廊下を歩く。 あんなに騒がしかった親子の喧噪も、全く聞こえなくなっていた。 疲れて、昼寝でも始めたのだろうか? 饅頭達が居るはずの部屋に入るべく、私はゆっくりとドアを開ける。 「おまた……せ……」 手にしていたコンビニ袋を、床に落としてしまう。 すぐに我に返り拾い直すが、何とも不思議な感覚だ。 こんなリアクションなんて、ドラマやマンガの中だけだと思っていたのに。 身体の力がスッと抜け、自分でも気付かぬうちに指を離していたのだ。 しかし、ショックを受けて……というのとは、少し違うようにも思えた。 心のどこかでは、この光景を予想できていたのかもしれない。 やはりこうなってしまったか、思ったとおりだ、という脱力感。 「むーちゃむーちゃ!」 寝癖リボンの姿は、どこにも見当たらなかった。 代わりに、赤いリボンと癖のついた黒髪が、餡子の海に広がっている。 その中心に佇む、なすび型に膨らんだ醜い何か。 一心不乱に咀嚼を繰り返すその姿は、新種のエイリアンか何かのようだ。 私に気づく様子もないエイリアンに、近づきしゃがみ込む。 「美味いか?」 「ゆゆっ?」 私を見ても逃げる様子もなく、悪びれた様子も無い。 「おいしくにゃいよ!」 エイリアンが、つぶらな瞳をキラキラさせる。 その顔には、親そっくりの不敵な笑みを浮かべていた。 「でもまりしゃはたべてあげるよ! ゆっくちかんしゃしちぇね!」 少しだけ周囲を見渡してから、あらためてエイリアンに向き直る。 「何をしたんだ?」 「ねてるすきに、りぼんをぼっしゅうっ! したんだよ!」 確かにあれは、ゆっくりにとってはかなり大事なものだ。 洗濯する度に暴れて大変だったことを思い出す。 赤ん坊の身体でよく外せたものだが、寝相の悪さで取れかかっていたのだろうか。 「そしちゃら、ごらんのありしゃまだよ!」 圧倒的に説明不足だが、周囲に散らばっている掃除用具や家具を見れば想像はついた。 リボンを探して暴れたあげく、掃除に使っていた箒やその他に追突したのだろう。 二次災害で更に色々と倒れ込み、見事潰れてしまったわけだ。 今日はすっかり、掃除三昧になってしまったな……。 そんなことを考えていると、エイリアンがじりじりと移動を開始した。 すぐ横にあった、一際大きく盛り上がった餡子の塊に向かっている。 「しょくごのうんどうをしゅるよ!」 エイリアンは、私の目の前で腰を降り始めた。 「んほおおぉぉぉぉ!」 強姦魔に犯された餡子を、治療に使ったためなのだろうか? エイリアンは何かに取り憑かれたかのように、餡子に腰を叩きつけている。 「にゃ、にゃんだか、きもちよくなってきちゃったよ!」 私は、それを尻目に掃除用具や家具を片付け始める。 「しゅっきり~っ!」 行為が終わったようだ。 片付けを中断し、あらためてエイリアンと向き合う。 「ゆゆっ! まりしゃにみとれてりゅの?」 「ゆっくりできたか?」 「もっと、ゆっくちさせちぇね!」 「まだ足りないのか」 「まりしゃは、せかいでいちばんゆっくちするんだよ!」 「親が死んだんだぞ?」 「まりしゃはゆっくちしてるよ!」 「部屋も、こんなに散らかってしまった」 「まりしゃがゆっくちできれば、それでいいよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 私は、拳を握り締める。 「理解出来ねぇよ」 床に叩きつけた拳を中心に、餡子その他が激しく飛び散る。 「ゆぴぃっ! いちゃい、いちゃいよ!」 エイリアンは半身を失いながら、悲鳴を上げ続けていた。 裂けた所に皮が張り付き、餡子の流出は最小限に留まっている。 餡子が潤滑材となったのか、叩きつけられたエイリアンの身体が滑ったのだ。 「おいじじぃ! どりぇいにしてやるから、まりしゃをたしゅけちぇね!」 半身を奪った張本人に対して、救助の申し込みだ。 返事の代わりに、手のひらでエイリアンを持ち上げる。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみちゃい!」 エイリアンは、あっという間に上機嫌になった。 痛みも忘れたのか、手の上でキョロキョロとせわしない。 自分の不幸に何の疑問も持たない、純粋無垢の笑顔が輝いている。 「やっぱりまりしゃは、とくべちゅなんだにぇ!」 空いた方の手を構える。 「かわいくっちぇ、ごめんにぇ!」 パン! と手を合わせる甲高い音が、餡子まみれの部屋に鳴り響いた。 隙間から流れ落ちる餡子も気にせず、私はそのまま合掌した。 何を拝むわけでも、なく。 ■贖罪 掃除が一通り終わった時に、私はやっとあんまんのことを思い出した。 コンビニ袋をテーブルに載せ、買い物してきたものを取り出してゆく。 あんまん、ジュース、マンガの単行本……。 そこで目が留まり、単行本の表紙を見つめる。 それは『七つの大罪』がストーリに絡んでいるマンガだった。 なぜか今日の出来事全てが、私の頭の中に蘇ってくる。 ――あらためて思えば、いつもそうだった。 ゆっくりの言動は単純だ。 ほぼ、どれかに当てはまる。 強欲・色欲・嫉妬・怠惰・暴食・憤怒・傲慢。 『ゆっくり』が示したもの。 『人間』を罪に導くと言われるもの。 それが、何を意味しているのか。 『ゆっくり』が『人間』に示しているものは、何なのか。 「………………」 答えを口にすることが出来なかった。 答えがあるかどうかさえも、分からなかった。 代わりに私は、あんまんを口にした。 あんまんは、すっかり冷え切っていた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 776 ゆっくりたたき ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×5 希少種が持てはやされるのは、 ・高い知能(人間との力量の差を理解している) ・ゲス化しにくい餡統 ・物珍しさ(希少性) が由来だからだね。 動物でも「言う事を聞かない・部屋を散らかす・大声で鳴く・躾を守らない」のは嫌だろ? まぁそこで更に「自分>赤ちゃん>ルール>人間」であるゆっくりはペットには向かないな。 -- 2018-01-17 06 02 29 ↓間違えた。もう1つ下です -- 2016-02-21 11 41 12 ↓2うるさい -- 2016-02-21 11 40 27 ハガレンかなぁ。 -- 2012-03-19 17 24 47 クズがつぶれてすっきりー! 合掌なんてまるで神への祈りじゃないか 饅頭に神はいないが -- 2011-06-08 14 58 52 どいつもこいつも希少種希少種と… -- 2011-01-18 15 59 29 もうちょっと餡の良い奴等を買うべきだったねー お兄さん勉強するべきだよー -- 2010-11-04 14 19 22 通常種の中でもありすほど善悪で可愛差の出る種類はない -- 2010-09-14 21 35 02 基本種は絶対ダメだな。とくにででいぶとまりさ 虫唾が走る -- 2010-06-29 02 04 16 ゆっくり飼うなら、高くついても賢い希少種だな。 -- 2010-06-23 09 06 57
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1652.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 787 ふたりなら/コメントログ」 ( ;∀;) イイハナシダナー -- 2010-07-23 20 41 31 良質なドラマだな。 血は繋がらないけど完璧に親子だな -- 2010-07-26 03 17 49 ここまでゆっくりしたゆっくりははじめてみた -- 2010-08-14 02 52 03 ( ;∀;)イイハナシダナー -- 2010-11-04 10 40 09 手塚先生の『ブラックジャック』で同じような場面があった…ような気がするYO -- 2010-11-29 00 15 38 ゆっくりしてるよ… -- 2011-07-18 00 11 52 読み辛い -- 2011-08-21 17 24 06 いい話だ。精神的な豊かさを感じる。ゆっくりしてほしいな、この二匹には。 -- 2011-10-07 03 29 29 山の野良ゆっくり親子は2匹とも崖から落ちて死んだ。 それを別々に見ていたお飾りの無い成れいむ·子まりさがいた。 それぞれお飾りを奪って成り代わった。お互いが偽物と隠して。 その後、偽親れいむは静かに出ていき、偽子まりさも巣立って近くの群に所属した。 時間が経過し、偽物の元親子は巣に戻って偶然再会した。 ···ってことでokデスカ? -- 2018-01-21 21 45 53 okです。 くずおやこ(笑)という言葉がお似合い -- 2018-07-28 12 38 43
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1927.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 922 yukkuri/コメントログ」 こんなの収録するなよ・・・ -- 2010-06-15 01 24 44 時間が無い人向けの読み物かw -- 2010-07-01 08 09 09 えー -- 2010-07-05 01 23 36 きっと作者はドMなんだよ。みんなから叩いてほしいんだよ。 -- 2010-07-12 09 59 17 実際ほとんどのゆ虐SSはこれだけの行動しかしてないんだぜ… -- 2010-09-06 00 07 26 この内容にどれだけ面白い背景や人物描写や鳴き声をつけれるかだよな -- 2010-09-11 22 06 36 SSというか詩みたい -- 2011-07-24 01 24 04 実際ゆ虐っていたぶって殺すまでが長いだけで 余分な描写を省略するとこうなる -- 2011-09-19 16 24 44 忙しい人のためのゆ虐かな? -- 2012-03-09 19 25 10 忙しい人の(ry -- 2012-07-25 20 36 29 「忙しい人のためのゆぎゃく」www wikiの一文を引用したみたいwww -- 2018-02-01 17 23 21
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1757.html
プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ 12KB 観察 パロディ ドスまりさ 自然界 独自設定 環境番組風 二行作 ゆっくりの知られざる生態に迫る『YHKスペシャル プラネット・ゆース』。 本日は、その第三夜です。 第一夜は、wiki 594。第二夜は、wiki 675にて公開致しました。 一話完結ものに付き、未読でも、支障はありません。 内容には、『独自設定』『ネタ被りの可能性』『虐描写の物足りなさ』が含まれています。 ご容赦下さいますよう、よろしくお願い致します。 当局は、ゆ虐専門チャンネルではありません。 ゆ虐専門は『ゆナッフTV』を、すっきりーに関しては『パラダイゆch』をご利用下さい。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第三夜 ~ドスまりさ たったひとつのゆっくりプレイス~』 広い岸壁。遥か上空からの映像です。 灰色の岩々に紛れるように、2つの黒い何かが見えます。 それは、まりさのお帽子。 ドスまりさの親子が、海を見ています。 何も、美しい景色に酔いしれているわけではありません。 親ドスが天気を読み、それを子ドスに教えているのです。 雨に弱いゆっくりにとって、天候はまさに死活問題。 群れを治めるドスまりさにとって、天気予報は必修科目です。 これから、このドス親子は旅に出ます。 一見地味な、天候の予測。 実はそれこそ、大冒険の始まりでもあるのです。 ドスまりさ。 ゆっくりの長となる生き物です。 近年、人里に下りてきては被害をもたらす、ドゲスや無能ドス。 これらは、正確には、ドスまりさではありません。 ドゲス等は、生物学的には、変異型大まりさ種と呼ばれます。 環境の変化等による突然変異によって、ドス化するので、こう呼ばれます。 変異は、身体能力の大幅な向上を促します。 しかし、思考能力の向上には、教育や経験が必要となります。 経験を伴わない肉体の躍進は、当然、慢心を呼び起こします。 これが、ドゲスに到るメカニズムなのです。 対して、先祖代々の餡統により、ドスとなるものがいます。 これが、本来のドスまりさです。 変異型と区別して、純ドスとも呼ばれます。 純ドスは総じて聡明です。 群れを正しく導き、特に天敵や脅威には敏感に反応します。 そのため、人間の前に姿を現すことは、ありません。 森の奥深くや、険しい山々に身を潜め、群れと共に生活しています。 こちらから、純ドスに接触を試みる研究者もいます。 しかし直接、コンタクトに成功したものは、いません。 これほどまでに警戒心の強い、純ドス。 カメラでの撮影は、不可能とされてきました。 それを可能にしたのは、人工衛星。 ゆーグル社の協力を得て、最新の超高感度カメラによる撮影を行いました。 人工物には繊細に反応する、純ドス。 そんな彼らでも、上空500kmからの視線を、感じることはできません。 最先端技術を投入して行われた、純ドス撮影計画。 しかし、実際にその姿をとらえるまでに、3年の歳月を要しました。 海にたたずむ、純ドスの親子。 この何気ない映像こそ、世界初の快挙なのです。 翌日。 ドスの親子が、驚くべき行動に出ます。 少し低くなっている岸辺に、2匹のドスが移動しました。 波しぶきがかかっていますが、お構いなしです。 なんと、親子は、大事なはずのお帽子を、海に降ろしました。 大小の帽子が、仲良く波間に浮かんでいます。 長い棒を、2つの口がくわえました。 そして、海へ向かって、飛びます。 一家心中ではありません。 驚くべきことに、2匹のドスまりさは、お帽子の上に下り立ちます。 そのまま、口から伸びる棒をオールとして、沖へ漕ぎ出すのです。 まるで、水上まりさのように。 ドスまりさ親子の旅。 それは、航海です。 あなたはきっと、こう思ったことでしょう。 ドスまりさの巨体を、あんなお帽子程度の浮力で、支えられるのか、と。 水上まりさとお帽子の関係は、ゆっくりの謎として、よく語られます。 明らかに、質量と浮力がつりあっていないからです。 ここに未検証ながら、ある仮説があります。 お帽子内部にはガスが溜まっている、という説です。 密封されたペットボトルは、見た目以上の浮力を持ちます。 水難事故の際、浮き輪の代わりに使用されるほどです。 そして、水上まりさとお帽子は、ぴったりと密着しています。 頭からお帽子を離さない時と、同じような接着作用が働いているのです。 つまり、水上まりさは、ちょっとした浮き輪の上に乗っていることになります。 気体である以上、空気が抜けて帽子が萎んでいくことも、考えられます。 そのため、まりさのあにゃる部分から、ガスが補充され続けているのではないか。 研究者の中には、そんな考えを持つ者もいます。 お帽子内部のガスの成分に、着目する人もいます。 驚くべき性質を持つ、未知のガスであるという、期待です。 しかし、水上まりさの脆弱さ故、調査は難航しています。 ドスまりささえ支える、お帽子の謎。 ゆっくりはまだまだ、ミステリーに包まれた存在なのです。 ドスまりさ親子の旅は、続きます。 沿岸部から出た彼らは、外洋に到り、さらに沖を目指します。 その時速は約4km。 人間の散歩と同じ速度です。 空は快晴。波は穏か。ドスにとっては、絶好の航海日和。 恐らくは、そんな天候を選んでいたのでしょう。 このような環境は、旅の終わりまで、続きました。 時折、海水が跳ねて、ドスゆっくりの皮膚にかかります。 しかし陽光が、あっという間に、それを乾かしていきます。 海の色が、深くなりました。 ここまで来ると、海の生き物の姿が、消え始めます。 シャチも出ません。 外洋は、まさに、海の砂漠。 2匹のドスは、オールを漕ぎ続けます。 休みなく続くその行為は、激しい疲労を伴うことでしょう。 しかし、親子の表情は、意外にゆっくりしています。 夜になりました。 2匹のドスは身を寄せ合います。 不思議にも、饅頭の塊は、少しづつ、沖へ沖へと流れていきます。 彼らは海流さえ、味方にしているのでしょうか。 暗くなると、ドスまりさの姿が、闇に溶けてしまいます。 衛星に取り付けられた赤外線カメラが、僅かにその輪郭を写すのみです。 オールだけは、離していないようです。 ゆっくりの歯は、意外に強いものです。 根野菜を噛み、棒を口でつかみ、オールにしたり、敵と戦ったりもします。 しかし、ゆっくりの顎に当たる部分には、骨がありません。 これでは、噛む力に負けて、歯がポロポロと抜け落ちそうなものです。 ドスまりさが眠りに付いている間に、その秘密を解き明かすことにしましょう。 ゆっくりの口の中にある白いものを、私達もゆっくりも、『歯』と読んでいます。 饅頭生物はそれを使い、咀嚼だけではなく、手の代わりに色々なものを扱います。 ですが、ゆっくりを研究する人々は、それが歯ではないことを、知っています。 実際には、爪に近いものです。 ゆっくりの『歯』は奥に行くにつれ、丸い曲線を描き、根元は外皮に直結しています。 他の動物と違い、口の中の皮から直接、生えてきているのです。 『歯』自体の強度は弱いものの、緩やかに湾曲した形状がバネとなり、衝撃を和らげています。 この弓なりの形は、グリップを強める効果もあるのです。 下の『歯』を支える皮膚は、あんよ周辺のもので、ゆっくりの中では一番頑丈な部分です。 この下顎ともいえる部位が、ゆっくりの噛む力の源となります。 いわゆるテコの原理を応用し、時には『歯』の強度をはるかに越えるものさえ、噛み切ります。 栓抜きを思い浮かべれば、分かりやすいかもしれません。 野生ゆに、硬いダイコンなどが食べられてしまうのは、このせいです。 ドス種のあんよは、巨大な重量を引き受けるほどの、頑丈さを誇っています。 それに連なる『歯』もまた、連日のオール漕ぎを苦にしない、強さを持っているのです。 外皮部分に深刻なダメージを受けると、『歯』も同時に機能を失います。 しかも抜け落ちる時は根元から剥離してしまうので、再生することもできません。 口からポロポロとこぼれ落ちる白いものを見て、誰もが『歯』だと思ってしまいがちです。 あらゆる常識に囚われないことが、ゆっくり研究の基本なのです。 ドス親子の旅は、2日間に及びました。 その行程はおよそ100km。 フェリーなら2時間程度の道のりですが、ゆっくりにとっては、命がけの航海です。 ある場所で、2匹のドスまりさは静止します。 おさげにオールを絡ませ固定し、留まる体勢に入りました。 そこは一見、何もない、単なる海のど真ん中に見えます。 解析の結果、ここはあらゆる水の流れが及ばない位置だということが分かりました。 波さえ穏かであれば、いつまでもそこで漂っていられる場所です。 ここに来て、彼らがまず行ったこと。 それは、平凡な、すーりすーりでした。 暖かな日差しの中、ゆっくりと、愛情を確かめ合っています。 それが一段落すると、口をパクパクと開き合います。 おうたを歌っているようです。 衛星カメラからの映像のため、音声は取れていません。 しかし、そのゆっくりとした表情は、俯瞰視点にも関わらず、鮮明に分かります。 ゆーグル社クルーの、技術の賜物です。 この光景だけ切り取れば、水上まりさ親子の、何でもないスキンシップに見えます。 実はこれこそが、危険を冒してまで旅をしてきた、ドス親子の目的なのです。 純ドスは、ゆっくりの長です。 それは、ゆん生の全てを、他のゆっくりに捧げることを意味します。 ドスとなったが最後、自分がゆっくりすることは、叶わないのです。 ドスはその巨体故、自然の驚異に、最もさらされます。 それにも増して恐ろしいのは、人間です。 発見次第、駆除されてしまうことを、純ドスのまりさは知っているのです。 これらの危機から群れと自分を守るため、純ドスは絶えず緊張していなければなりません。 どこかでこっそりゆっくりしようにも、特性が邪魔をします。 ドスのゆっくりオーラが、他のゆっくりを呼び寄せてしまうのです。 純ドスがゆっくりできる条件とは、ゆっくりにも、人間にも、天候にも邪魔をされないこと。 そんな条件を満たした数少ない場所が、ここ、外洋のど真ん中なのです。 大海原は砂漠や極北ほど過酷ではなく、遥か沖に到れば、生き物の数も少なくなります。 しかも今、ドス親子がいる周辺は、船舶の航行ルート等からも外れています。 母なる海。 それこそが、ドスまりさの、たったひとつのゆっくりプレイスなのです。 一昼夜かけて、他愛もない行為は繰り返されました。 変化は、翌朝、やってきました。 親ドスが、穏かな笑みを浮かべ、空を見ています。 子ドスは、泣いていました。 大きな方のドスが、おさげを振り上げました。 今まで旅を共にしてきた、ひとつのオールが、あらぬ方向へ飛ばされ、流されます。 親まりさが、目を閉じました。 金髪が風になびき、笑顔が、より鮮やかになります。 子ドスが、驚くべき行動に出ます。 そよぐ金髪ごと、親の頭部を、かじりました。 止めどなく涙を流しながら、まりさは、咀嚼します。 子は親を、食べ続けました。 時折、嗚咽しているのでしょう。 口の中の餡子が、ポロポロと海の中へ落ちていきます。 どんなに自分が減っていっても、苦悶ひとつ、親まりさは表しません。 笑み結ばれたままの口元が、人間の目には、より凄惨なものに見えてしまいます。 恐らく、親ドスは幸せなのでしょう。 それは同時に、中身がパサパサしておいしくないことも意味します。 この共食い行為には、どんな意味があるのでしょう。 世話品大学の滋賀博士は、こう分析しました。 「この一連の行為は、親ドスから子ドスへの、継承の儀式のようなものです。 子が親を生きたまま食べることにより、記憶餡を直接取り込むことができます。 経験と記憶が、完璧に受け継がれるのです。 純ドスが、ゆっくり種としては考えれないほど賢いことも、これで説明が付きます。 もうひとつ、考えられることがあります。 それは、食べることそのものを、忌避させることです。 純ドスには、あらゆるゆっくりが許されず、食事も例外ではありません。 第一、あれだけの巨体です。 無計画に食事すれば、あっというまに群れ全体が飢えるでしょう。 だからこそ、ここで食事そのものへの、トラウマを植えつけているのです。 もしかしたら、このたった一回の食事が、ドス一生分のカロリーとなるのかもしれません」 遂に親ドスの体が、半分以下になりました。 残された口元は未だ笑っています。 もう、生きてはいないでしょう。 子ドスは、泣き止んでいます。 記憶餡が、吸収・継承されたようです。 たったひとつになったドスが、再びオールをくわえます。 棒の先で、半分になった饅頭を突き、海へ落としました。 深い深い海底へ沈んでいく、親まりさ。 もしかしたら、たくさんのドスが、こうやって溶けていったのかもしれません。 新しいドスが、器用に親のお帽子をオールにひっかけて、被ります。 もし不意に雨が襲ってきたとしても、多少は防ぐことができるでしょう。 やや小ぶりだった子ドスの体は、一回り大きくなっていました。 その表皮も海と潮風にさらされて、厚く丈夫になっています。 ドスは、来た道を戻っていきます。 群れに、帰るのです。 陸にあんよを付き、群れへ入った瞬間から、ドスとしての生活が始まります。 とても、過酷なものです。 それでもドスまりさは、耐え続けることでしょう。 いつの日か、愛する我が子と共に、再びゆっくりプレイスを訪れる時まで。 偉大なる親と同じ場所に、還る日を夢見ながら。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第三夜 ~ドスまりさ たったひとつのゆっくりプレイス~』 製作: YHK(ゆっくり放送協会) カメラ: 脳内 音楽: 脳内 特殊: 脳内 協力: ゆーグル 世話品大学 脚本・語り: 二行 収録: 餡小話 ふたばSS@WIKI 『プラネット・ゆース』第三夜、いかがでしたでしょうか。 次回の放送は、未定です。 取材が進み次第、公開して参ります。 リクエスト等ありましたら、是非、お寄せ下さい。 ありがとうございました。 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 833 俺持ってんの1円じゃなくて・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 666 チューチューラブリームニムニムラムラプリンプリンボロンあにゃるぺーろぺーろ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 629 極上のすっきりプレイス(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC ふたば系ゆっくりいじめ 453 空から降る100万のぷくー ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ふたば系ゆっくりいじめ 402 れいむ・マスト・ダイ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 379 れいむ・マスト・ダイ(前編) nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る よく考えられた話だなぁ とてもゆっくりできました -- 2012-06-23 20 36 26 最初に書いてたけど、ほんとにゆ虐成分薄いなぁ。 まさにゆっくりを生き物としてとらえてるのが良い。 けどもう少し苦行がほしかった・・・そんな風に思うのは俺が末期だからですね、わかります 最近はゆっくりが幸せそうにしているだけで潰したくなるorz -- 2011-10-29 01 20 07 おお、こういうドスは良いなぁ… 親の深い愛情を感じるよ。 ドスがゆっくりするのは本当に大変何だなぁ -- 2010-11-12 18 47 39 面白かった -- 2010-06-14 00 27 30 いいなぁ、好きだ、こういうの -- 2010-04-07 14 46 59
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2411.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1153 自慢のゆっくり/コメントログ」 たしかにw改造ゆっくりやってみてぇーw -- 2010-05-07 00 10 20 女の子がゆっくりを虐めることにじゃなくて持って来たことに怒ってるのがいいね -- 2010-05-19 17 40 17 一瞬、女の子に対して「ちっ、愛護派のこどもには間違った道を行かぬように調教が必要だな!」 って思ったけど、別に必要なさそうだな。 ちなみに愛護派は否定しない。ピース的な愛護派(笑)は絶対的に否定するがな。 虐だろうが愛だろうが、イキすぎなければどっちも微笑ましい -- 2011-10-31 18 06 15